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MoonDust_12 ページ14

〜白膠木簓side〜


Aちゃんの手を引くと、手首にチラッと見えた青…


いや、青と言うより、紫やな。


さっき口では大丈夫ってゆーとったけど、面接先でなんかあったんとちゃうか思て、


気が付くとAちゃんの袖を上げていた。


アザじゃなくて良かったけど、17歳の女の子がここまで盛大にヤンチャする理由はなんなんやろ…





貴「この花はムーンダストって言います。
青いカーネーション。まぁ、青と言うより、
紫ですね。」




簓「Aちゃんの髪色と同じやね
むっちゃ綺麗やで!自信持ち!」




貴「自信ないなんて言ってないですけど?」




簓「あぁ、せやな!」





どんな事情があろうとええか。


Aちゃんの事はAちゃんにしか分からんからな。





貴「…それで。どこに行くんですか。」




簓「お、なんや〜、ノリノリやんけ!
さっきまで行かない〜言うてたのにな〜」




貴「断っても無駄って分かったので。
15時までは暇なので付き合います。」





素直やないな〜


これが世に言うツンデレ言うやつなんやな!





簓「ほな、ちょうど昼時やしごっつ美味いたこ焼き屋
連れてったる!」




貴「じゃあ、お願いします。」




簓「ほな!気を取り直して出発や!」




貴「…。」





再び手を引いて歩き出す。


17歳で親元離れて1人で暮らすなんてよっぽどの理由があるんやろな。


話せばわかるけど、この子はええ子や。


冷たいけど、思慮深くて、礼儀もちゃんとしとる。


笑った顔も綺麗で、


きっと元々は明るい子やったんや。





貴「白膠木さん?」



簓「ん?どないしたん?」



貴「…どこまで行くんですか?」



簓「おぉ!あかんあかん、
考え事してたら通り過ぎてたわ!」



貴「ここですか?」





屋台の小さいたこ焼き屋。


ここが隠れた名店でな〜


外カリッ中トロッでめっちゃ美味いねん




簓「今日は俺が奢ったる!何味がええ?
好きなん選んでええで!」




貴「なるほど、じゃあ、ネギポン酢で」




簓「ほな、簓さんは王道のソースやな!」





ネギポン酢を選ぶなんて、Aちゃん通やな〜


確かにたこ焼きゆーたらソースやけど、


それ以外も美味いんや。





貴「…めっちゃ美味しそ。」




簓「Aちゃん、あーんしてみぃ?」




貴「…なんでですか。そんなバカップルみたいな
真似しません。」





.




.

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作者名:夢乃叉優芽 | 作成日時:2023年3月11日 22時

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