MoonDust_10 ページ12
〜白膠木簓side〜
今日は比較的、忙しくない。
たまにの忙しくない日やのに、気付くとAちゃんが
面接をしているであろうビルを探してフラフラしてた。
にしても、この辺は風俗ビルがメインやし…
簓｢いるわけないわな。
そんなに何回も会えるわけ。｣
貴｢…どうしよ。面接も思ったより早く終わったし
せっかくだし、たこ焼き食べるか。｣
聞いた事のある声の方を向いてみると、
｢｢あ！｣｣
Aちゃんがおった。
一ヶ月後になるかと思っとったから、まさか昨日の今日で会えるなんてな！
簓｢Aちゃん！昨日ぶりやな！！｣
貴｢出待ちですか。ストーカーなんですか。
警察呼びましょうか。｣
簓｢け、警察だけは堪忍や…!!ってちゃうわ！｣
貴｢なんでいるんですか。｣
簓｢なんでって、あかん？｣
Aちゃんが帰る前に会えるかなーって思て
なんて、言ったらどつかれるな。
貴｢まぁ、この辺に住んでるのなら昨日の今日で
ばったり偶然たまたま会ってもおかしくないですね。｣
簓｢なんや、この簓さんを疑っとるんか！？｣
貴｢別に？じゃあ、お疲れ様です。｣
簓｢ちょっ！待ってや！！面接終わったんやろ？
結果どうだったん？？教えたってや〜！｣
帰ろうとするAちゃんを呼び止めて、
話し掛ける。
相変わらず冷たいけど、簓さんこんなんじゃ折れへんで！
貴｢結果聞いてどうするんです。｣
簓｢どうするって、どうもせーへんけど、
応援しとった身としては気になるやん？｣
貴｢…受かりました。｣
！受かったんか！！
ほな、10日は心置き無く待ってられるな！
簓｢おめでとうさん！！お祝いやな！
親御さんも喜ばれるんやろな〜！！
よっ！できる女〜！｣
貴｢…ありがとうございます。｣
？なんや
昨日より暗い顔して…
簓｢…なんかあったん？
！面接官にセクハラでもされたか！？｣
貴｢いえ何も。強いて言うなら今、目の細い青髪の人との
会話で、ただでさえ疲れているのに
疲れが倍になったってところですかね。｣
キレッキレやな〜…
簓｢Aちゃん、お笑い向いとるで？｣
貴｢白膠木さんの方が向いてますよ。
良い意味で。｣
簓｢良い意味でってなんや！
そうやって言われるとなんや不安になるわ…｣
冷たい通り過ぎて極寒やわ！
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作者名：夢乃叉優芽 | 作成日時：2023年3月11日 22時
