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紅葉 〈TONARINOSAKATA.〉 ページ5

「紅葉か…もう…そんな季節なんだ…」



ひらひらって舞い散る紅葉

その風景を見ると、どうしても思い出してしまう



ねぇ…今、あなたはどこにいるの…



何の言葉もなしに消えた…あの日から、もう



2年経った。


忘れたいのに、忘れれない。




だから、いつもこの日には思い出の場所に

足が動いてしまう



あなたがいるんじゃないか…って思って。



去年は、、居なかった。



でも、今年は違った。

いつも居ないはずのところに



誰かいる。







?「あれ?あなたも、この紅葉。
見に来たんですか?」

「はい…ここの紅葉…綺麗ですよね。」



?「そうですね…ちょっとだけ、話。
聞いてもらえないですか?」



「いいですよ。」

?「ありがとうございます。僕、2年前。
ちょうど、この日でした。
この日に…彼女を置いて海外に行ったんです。
彼女には何も言わず。
ちょうど、あなたみたいな髪で
あなたみたいな身長で、あなたみたいな…声
でした。」

「私…みたいな…?」

?「はい。それで、海外から今日戻って来たんです
戻ったら、プロポーズしようって…
決めてたんです。
けど…覚えてくれてるか分かんなくて…」

「きっと…覚えてますよ。」



?「そうですかね…」

「はい。私だったら…覚えてます。」

?「…!そうですか。」



「プロポーズ。頑張って下さいね?」

?「はい!」



「では…」



?「ちょっと待って…」

ガシッ…



「?どうしました…?」

?「まだ…分かんない…?」



「…?分からないとは…?」



?「僕だよ。坂田。」



「え…?さかたん…?」



坂「うん。そのさかたん。ただいま…ごめんね。」

「おかえりっ…」

坂「…結婚して下さいっ!!」



「はい!!」



end…

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設定タグ:浦島坂田船 , 短編集 , シチュエーション   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:rain | 作成日時:2017年8月24日 23時

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