リクエスト 大魔王の独白......というよりノロケ 《甘め？》 ページ9
柔らかそうな黒髪。
墨を流したかのような、漆黒の瞳。
それを優しく覆う赤縁眼鏡。
たまに朱に色付く頬。
桜色の艶やかな唇。
髪や瞳とは対称的な純白の肌。
思い浮かべるだけで、脳が破裂して心臓が消し飛びそうになる(もちろんそんなものはない訳だが)
息子がなくて良かったと心から思った。
嘘吐き。
これが恋だって？
甘くなんかないじゃないか。
苦くて、痛くて、熱くて、焦げてしまいそう。
まるで、いくら砂糖を混ぜても甘くならないコーヒーみたいだった。
このカラダになって、性別がなくなって。それで諦めがついたと思っていたのに。
まさか。そんな訳がなかった。
呼吸なんかしてないのに、胸が苦しい。息が吸えない。
血液なんか流れてないのに、身体中が熱い。血が沸騰したみたいに。
痛覚無効があるはずなのに、痛みが走る。生命の危機でもないのに。
あの鈴のような声を聞くとドキドキする。
最近は触れる度に体温が上がったような気分になる。
少しの間会えないと、全身が焼け焦げるように飢えと渇きに蝕まれる。
俺は全てを喰らう者だ。飢えることも、餓えることもない。そうだったはず、なのに。
ユニークスキル「
こういうことになると、シエル先生は途端にだんまりを決め込んでしまう。
だから、俺は自分で答えを探すしかない。
―――ならば。
ならば、せめて少しだけ。
甘えてみても......良いだろうか？
中身は前世で37年生きたオッサンで、ばっちり見事に童貞だけど。
せめて、せめて今夜くらいは。
こんな美しい満月の夜くらいは。
俺とは違う、その暖かい体温の体に、そっと寄りかかっても良いだろうか？
何故かこのタイミングで宣伝→←作者から (できれば読んでください)
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ゆず - 毎回楽しみにさせてもらっています。個人的には甘めが好きなので何話ごとかに甘めな話があると嬉しいです!これからも応援してます。無理はしないで頑張ってください。 (2019年3月24日 23時) (
レス) id: 3345d3da8d (このIDを非表示/違反報告)
パリコ - リクエスト何ですがリムルが他の人と話す夢主に嫉妬する甘めな話が見たいです。どうかよろしくお願いします(・。・）/ (2019年2月8日 17時) (レス) id: f0e789b2b8 (このIDを非表示/違反報告)
パリコ - いつもドキドキしながら毎回楽しみに読んでいます特に私は甘めのシーンが大好きなのでリムルの惚気シーンはとても好きです。これからも応援しています。 (2019年2月7日 22時) (レス) id: f0e789b2b8 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - natsuさん» いえ、あれはドイツ語のつもりで使ってるので大丈夫ですよ (2019年1月4日 7時) (レス) id: 6ffcf5c7db (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - 初コメですがいつも更新楽しみにしてます！気付いた事ですが、作者から…を読んだのですが最初の挨拶のグーテンモルゲンとグーテンタークはドイツ語です。イタリア語だと思っているのであれば訂正した方がいいと思います。余計な事だったらすみません！m(_ _)m (2019年1月3日 22時) (レス) id: 6623456593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚葉 | 作成日時：2018年12月16日 1時
