大魔王は状況の考察を始める −Daimao begins to consider the situation− ページ2
まず状況を分析する。
何か知らんが、俺はこの魔方陣?的な何かで召喚されたらしい。
シエル先生によると、
「本来は悪魔を召喚するための魔方陣だったが、そこに転がっている術者の血により術式改変が
行われ、結果その魔力周波数が個体名:リムル・テンペストと偶然一致。
この世界に強制召喚された」
とのこと。
所々腑に落ちないとこがあるが、気にしたら負けだろう。
さて、ではさっきから二人でヒソヒソ話しているあいつらだが.........
「なぁ、ところでさ。お前ら、一体何者な訳?女の子の方は人間っぽいけど、鴉は違うだろ?」
「カラスではない!悪魔だ!」
「ちょ、カロン!落ち着いてくださいまし!
あぁ、わたくしは『ノエル・チェルクェッティ』と申しますわ。以後、お見知りおきを」
「フンッ.......私は大悪魔、『カロン』。.......で、お前は?」
「は?」
「いやいやは?じゃ無いだろう!
私達が自己紹介したのだから、貴様も名前位教えるのが普通だろうが!」
「そうですわ!さっきは敬えだの礼儀が何だのと言っていましたのに、
自分は棚に上げないでくださいまし!」
う、そこを突かれると痛いな...
「えぇと、俺は『リムル・テンペスト』。一応言っておくが俺は悪魔じゃない。
............まぁ人間でもないけどな」
「はぁぁ?じゃあ何だって言うんですの?」
えぇ..........答えなきゃ駄目?
確実に面倒な事になるよ?信じて貰えるかも不明だし。
というか、
『私は異世界から来た大魔王です。危害は加えないから安心してね!』
なんて言われて、信じる奴が何処にいる。居たら逆に凄いわ。
俺が言い澱んでいると、
「魔人チェルクェッティ及び大悪魔を発見!直ちに降伏せよ!」
そんな怒号が、スラムの一角に響き渡った―――――――――――――――――――――
大魔王はちょっぴり力を使ってみる −Daemon uses little power−→←大魔王はどうやら違う世界に来たらしい −It seems that Maou Demon come to a bifferent woldo−
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らいり - 面白いです!(^^)続き楽しみにしています!! (2018年12月3日 23時) (レス) id: 60ddfa9c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚葉 | 作成日時:2018年11月3日 0時