君に恋する僕ら。２

９７　勝利サイド ページ47

〜勝利サイド〜



「ん・・・・・・」


Aが静かに目を覚ました。






「・・・・・・・・・」


俺に気づいたのか、何も言わずに目を丸くして気まずそうにしていた。





「なんで？・・・・」



ちょっと遠慮がちに訪ねてきた。




勝利「Aが、急に倒れたから」



「そっか・・・ごめんね。わざわざ」



前なら、「ありがとう」って言ってくれたのに今は「ごめんね」だった

ありがとうって言われたい


わざわざとか言われたら他人みたいで嫌だ。






勝利「Aさぁ、なんで辛そうなの？ずっと、ずっと。」


「それは・・・・」



勝利「俺と別れたのにAが辛そうにしてたら、意味ないじゃん」



そう、意味がない。Aが俺と別れて幸せになれると思ったから別れたのに・・・・・・





「・・・・っ・・・・・ぐすっ・・・・・」



Aは、急に泣いた。




今すぐにでも抱きしめたいけど今の俺にはそんな権利がない。



勝利「何で？泣かないでよ。何で泣いてるの？」



そう聞くしかできない。



「・・・・ごめんねっ・・・・・ゴホッ・・・・」




ただただ、泣いている理由も言わずに謝ってくる






プルルルルル〜♪



Aの携帯のメールがなった。




「ちょっと、ごめんね。」



その内容を見た途端に、ちょっと震えてた。


何なのかもわからない、けど・・・・知りたい。




勝利「どうかした？」



そう、訪ねただけなのに辛そうにしている。



さっきは、素っ気なかったけど話しかけたら答えてくれた。



でも今は、俺を無視する。





「・・・・・・・・・」



ただ、辛そうにこっちを見つめて、まるでテレパシーで「ごめん。」と言われてるみたいだった





ガラガラガラ〜♪



保健室に誰かが入ってきた。

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