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インタビュー ページ14

兄さん達MTCがインタビューを受けるらしい。朝、兄さんがDRB関係のインタビューを受けることになったとだけ報告してくれて、初めてそのことを知った。ニュース番組の最中に生放送でやるらしく、もうすぐ出番。テレビの前で胸を高鳴らせながら、兄さん達を待った。
パッと三人の姿が映る。

「この度は、私達の為にこのような機会をいただきありがとうございます」

何故かリーダーの兄さんではなく、銃兎さんが話始め、取り敢えず掴みの部分は完璧。それぞれDRBへの意気込みを語り、質問タイム。
幾つかの質問に受け答えした後、思っても見なかった質問が投げられた。

「——新聞の○○です。リーダーの碧棺左馬刻さんには、あまり似ていない、少し気弱な弟さんがいると聞いたのですが、本当でしょうか?」

気弱な弟。絶対に僕の事。
最近なんとなく噂が流れていたらしいから、その質問はされるかもと思っていた。
それより…気弱、かぁ。まぁ、間違ってはないっていうか…ただの事実なんだよね、あはは。
僕の中ではこんなの慣れてたし、笑い飛ばせてしまうけれど…兄さんは…兄さんたちは違ったようで、三人の表情は一気に険しくなった。

「似てねぇ、気弱な弟…なぁ。それは俺様の弟が頼りねぇって言いてえのか?」
「いえ、そういうわけでは…!」
「そういう風にしか聞こえませんでしたけどねぇ…」

普段は止める役割にある銃兎さんまで怒ってしまうと、もう取り返しがつかなくなってしまう。理鶯さんがうまく宥めてくれるのを願うしか…!

「確かに気弱な部分はあるかもしれないが、彼も立派なソルジャーだ」

理鶯さん!ソルジャーが何かはよくわかってないけど兄さんと銃兎さんを止めてください!僕のせいで三人方の評価が下がることだけはしたくないんです…!

「ま、そういうこった。腐っても俺様の弟だからな。アイツを舐めてっと、痛い目見るぞ」

今までの発言で僕が絡まれる機会が増えることを危惧したのか、カメラをを鋭く睨みつけた。そんなことをしても逆効果だと思ってしまうのは僕だけ?

「ああ、だからといってあの子に絡むのはおやめくださいね」

ニコッとカメラに微笑んだ銃兎さんの目はまったく笑ってなくて、いつも浮かべているあの笑みとはまた違った怖さがあった。

『また明日から大変そうだな…』

絡まれる機会が増えたら、兄さんたちの所為にしよう。

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作者名:眠兎 | 作成日時:2022年1月6日 21時

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