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【2年前】
いよいよ、新しい時代になる。
__H歴の幕開けだ。

乙統女の国内放送も終わり、男共は不満で怒りを女にぶつけていた。
「ははっ取り乱しちゃって♪」
ま、面白いから別にいいけどね!

「おい!そこの女ァ!!」
「? なぁに?」
めっちゃごっつい男があたしに近づいてくる。
「さっきの女みたいに偉ぶってみろ!
女なんかなぁ、男の道具なんだ!!」
「そうだそうだ!」
「何が女主体だよ!!」

どうやらあたしの他の女も不満がぶつけられてるっぽい。
複数の男共に囲まれたあたし達女。
「女主体ぃ?んなのしーらないっ!あたし、むつかしい話ニガテだからさっ!」
あたしは両手を広げてなんとか説得を試みる。

まあ、説得じゃないけどねっ!面白いからちょっと遊んであげるか

近くからヒプノシスマイクの起動音が聞こえる。
ちょうど来てくれたんだね

「お兄さん達、あたし達に『遊ばれて』くれない?」
あたしもヒプノシスマイクを起動した。
「そっ、そのマイク……!!!」

あたしの手中のヒプノシスマイクは消え、目の前にDJセットが現れた。
「生憎、あたしはラップ専門じゃなくてDJ専門なの!
……………いっくよぉ、乱数!」

あたしは乱数に視線を向けると、乱数は表情を歪ませた。
攻撃力アップの手配…よし、おけ。

『街の雑音(ノイズ)はまとめてポイする
オシオキは甘く無い音の毒(ポイズン)』

「あっはは!あたしにでかい態度とってすぐ倒れるとか雑魚じゃん!まじウケる〜!ね、乱数!」
あたしはラムダに歩み寄る。
「そうだね、あむオネーさん!
………さてっと♪

彼らは僕らの期待通り、この混沌とした世界で動いてくれるか…
楽しみだな☆」
「ふふ、楽しみだね♪」
――――――――――
次の舞台は某国・野戦病院♪
あたしはお呼ばれじゃないけど楽しそうだから乱数について行った!

「入ろっか!」
「いえ〜す☆」
中には人質がいるみたい
あたしは優しいから人質はきっちり助けたげる。

扉の隙間から中が見える。
紫色の長髪の男。
彼は耳に医療用の鋏を向けていた。

「…なのでこの刃で私の鼓膜を破ります
何も聞こえなければ私はあなた方に抵抗するだけです」
へぇ、結構面白い人。
自分の鼓膜破るなんてね。
「おそらく半数以上は道連れに出来るかと」
「貴様は一体…何者だ…」

タイミングを見計らい、あたしと乱数は院内に入る。

「神宮寺 寂雷…」

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作者名:ゆきふく | 作成日時:2020年5月15日 20時

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