目黒先生の独占欲。＿＿＿ Ⅱ (ページ8)

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「んふふ。めめぇ？」

特段酒に弱い訳でもない彼が
こんなにも酔ってるのだ。

そりゃこっちもこんな姿見るの初めてで、
少しばかり困惑するのも無理はない。

「んー？なぁに？」

甘めに答えてあげれば、「ひゃはっ！」なんて
こっちもまたいつもみたいに高い声で笑う。

「好きやで」

「！！」

…………今のは不意討ち過ぎる。

おんぶしてるから当然康二くんの顔は
見えなくて。それを恨みまくる。

きっと今の彼からしたらこんなことを言うのは
簡単過ぎるに違いない。何故なら泥酔してるから。

いくら長年一緒にいて、恋人としての期間が
あったとしても、康二くんの口から好きと
言われた回数はそこまで多くなかった。

そして俺は、これでもかというほど
康二くんのことを溺愛している。

これっぽっちの言葉や仕草で
すぐに堕ちてしまう。

そのことにももう悔しさも感じないけど。
認めざるを得ない(笑)

だからと言って康二くんには絶対言わな～い。

「なぁなぁ！…ちゅーして？」

「、」

それまで俺に身を委ねていたのに、
突然足をバタバタさせてそうせがんできた。

………正直だな。てかキスじゃないの、
ちゅーなの？……女子かっ。

してあげたいけど、物理的に考えて難しい。
出来ないことはないけどなんか……首が抉れそう。

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