目黒先生の独占欲。＿＿＿ Ⅱ (ページ2)

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ベッドから起き上がり、
康二くんの手を掴み彼も立たせる。

大袈裟や、って笑う君。

そんな痛くないとは言ってるけど念の為ね。

「……ぁ、服。…何も持ってきてへんわ」

「んー、俺の着る？」

「…いや、自分のでええ」

朝帰り？と質問攻めされる康二くんの姿が
脳内に浮かび上がる。

きっと学校でも顔を赤くするんだろう。

優雅に朝を楽しめる時間もなく、
トーストを焼いて、

インスタント珈琲を作りテーブルへ並べる。

「「いただきます」」

寝ぼけ眼の俺を見て笑う康二くん。

そういう自分だって、
髪の毛めっちゃ爆発してますけど。

……なんでこういう時に限って翌日も
学校なのだと溜め息を付きそうになる。

イチャイチャしたいじゃん。イチャイチャ…。

「…めめ？どしたん急に黙り込んで」

「ううん。何でもない」

まあ、だからと言って康二くんに
会えない訳じゃないからマシだけど。

ほぼ同時に朝飯を食べ終わり、
洗面所で2人並んで歯磨き。

鏡越しに康二くんが俺を見て、
見つめ返したら、んふっなんてまた笑って。

………なんだ。なんだこの甘い空間は。

甘いものはイケる俺でも
朝から胃もたれしそうな勢い。

いや、そもそも康二くん
こんなに甘え上手だったっけ？

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