目黒先生の独占欲。＿＿＿ Ⅱ (ページ6)

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ー　飲み過ぎ注意ページ6

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「この度、僕と向井康二先生は
婚約することになりました」

朝の職員会議みたいなので職員室の前に
康二くんと2人で並んでそう言うと、
一斉に拍手が沸き上がった。

所々「おめでとう！」だったり「目黒康二～！」
とか、叫んでくる声が飛んでくると隣にいる

康二くんは顔をこれでもかというほど
真っ赤にしていた。

あ、そっか。正式に結婚したらそうなんのか。

目黒康二……中々良い響きだ。

康二くんは休み時間になると生徒達が
押し寄せてきて色々と聞かれたらしい。

入学式翌日の今日。

新人教師の歓迎会が開かれ、現在、
俺も康二くんも居酒屋に来ている。

有難いことにわざわざ深澤先生達によって
俺と康二くんは隣の席になる。

「で？2人の馴れ初めって何なの？」

渡辺先生が俺と康二くんを交互に見ながら
聞いてくる。

………あぁー何て言えば良いんだろ。
絶賛高校生のとき付き合ってましたとも言えないし…。

「いつ出会ったと言われれば、
俺が産まれた時にはもう知り合いでした」

「え！？それってもう…
年齢＝出会った年数ってことじゃん！」

かれこれもう20数年か……。よく考えると
そんなにいるんだなぁ…と思わず感慨深くなる。

「じゃーあー、好きになったのは？」

「俺はもう……気付いたら？チャンスがあれば
いつでも好きって告白してましたっすね」

「うーわ。お前の根性習いたい」

ビールのジョッキ片手にそう言う渡辺先生。

……少し棒読みなのが気になるけど
放っておこう。

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