芸術品から飛び出して ページ15
「はぁ…はぁ…ど、どこ行った…？」
恥ずかしながら走るのはあまり得意では無い。
息が上がりながらも、なんとか犬を見つける。
「…いた！」
犬の近くによると、犬はひとつの絵画を眺めていた。
「…え？君のご主人、って…」
「そう！俺だよー！！」
「きゃぁぁぁっ？！」
洋風な街並みが描かれた絵画から、突然男が飛び出した。
あまりに突然だったから、大きな声を出してしまう。
「ははは！Aさんって驚くとそんな顔するんだ！」
絵画から飛び出した男は、呑気に話している。
犬は絵画の中にいる男を見つめ、ワンワンとほえ出した。
「あ、その子俺の所まで持ち上げれない？
俺はそこまで行けないからさ。」
男の言う通りに、犬を抱きかかえ彼の前に差し出す。
そうすると、犬は嬉しそうに絵画の中に入って行った。
「…さ、さっきの犬も絵画だったんだ…。」
「うん！俺んとこのね！」
犬を肩に乗せ、男が笑う。
「あ、自己紹介がまだだったね！
俺はきなこ！よろしくね！Aさん！」
元気よく挨拶するきなこ。
「…よ、よろしく。」
控えめながらもきなこに挨拶する。
少し疑問が浮かんだ。
「犬は出れるのに君達は出れないの？」
きなこはきょとんとした。
「うーん…そういえばそうかも。出てみる？」
と言って足を額縁から出そうとするきなこ。
「ご、ごめんなんでもなかった。だからやめよ、ね？」
何が起きるか分からないことを、
彼等にやらせることは極力やりたくない。
急に消えたりして欲しくないから。
…あれ、なんで私こんなに絵画を大事にしてるんだろう。
彼等は、私にとって…
「…私、帰ります。」
「え？もう帰っちゃうの？…まぁ俺は止めないけど…。」
じゃあね、ときなこは手を振った。
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ぺっぱーみんとkk(プロフ) - ありがとうございます！！！これからもよろしくお願い致します！！！！ (11月9日 6時) (
レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 続編…嬉しいです！！ (11月9日 0時) (レス) @page31 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - こちらこそ！こんな素敵な作品を…！なるほど…もう一周してきまーす！ (11月6日 17時) (レス) id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
ぺっぱーみんとkk(プロフ) - わぁぁぁ！！！ありがとうございます！館長の絵画達への感情変化などにも注目してみて下さい…新しい考えが浮かぶかもしれませんよ…！！ (11月6日 17時) (レス) id: 1b7e41381c (このIDを非表示/違反報告)
おととめぐ(プロフ) - 更新に感謝！！絵画達と別れてしまうのか…今後の展開が楽しみです！プレッシャーとしてではなく、純粋に受け取ってもらえると嬉しいです…！ (11月6日 16時) (レス) @page26 id: c7539b4f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾒ布ｩ | 作成日時：2023年10月22日 16時
