つ な が り -まふまふ-

・ ページ14

僕の手と彼女の手にぶら下がるいくつかの紙袋

しっかりと片手は彼女の体温を感じながら、2人の住む家へ向かう



「 おそろいいっぱい増えたね〜！ 」

「 そうだね、奮発しちゃったけど、Aとお揃いなら全然いい
なんならもっと欲しい 」

「 今日いっぱい買っちゃったら次何おそろいにしようかな〜ってなっちゃうからダメ！ 」




んふふと笑う彼女を見て、じわりと心があたたまる


3年前のあの日、彼女を見つけたこと
声をかけたこと


今の幸せは彼女がいるからこそなんだと思うと、勇気を出してよかったと思う




「 今日買ったお洋服きてご飯いこ！ 」

「 ならあのワンピースがいい
白のワンピース 」

「 そのつもりだもん！ 」

「 うう可愛いね 」




ギュッと手を握り締めて、僕の今できる精一杯の愛情表現をすれば、まるで伝わってるみたいに握り返してくれる


そんな彼女が大好きで、例え誰に何と言われようと離れないし離さないって、そう思う




「 ねぇ
富士急の時のお洋服、この中から選んでいい？ 」

「じゃあ、お揃いのにしよっか、いっぱい写真撮ろ
そらるさんに撮ってもらって僕の待ち受けにする 」

「 じゃあ私もする〜！！ 」

キーボード→←おいわい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す