だって、“先輩”じゃ嫌だから。7 ページ27
スタッフ「お時間です、お願いします」
全員「はーい」
私は良平さんに下ろしてもらった。
アフレコ中は無理しないようにと言われ、所々足の休憩を入れて順調に進めた。
監督「では、お疲れ様でした」
全員「お疲れ様でした!」
皆は忙しそうにスタジオを出て行ったり次の予定を確認していた。
木村「A」
A「良平さん!えっと、お話があるんでした、よね?」
木村「うん。こっちおいで」
良平さんはさっきみたいに、私をお姫様抱っこする。
そしてそのまま、
木村「俺さ、Aの好きな人、分かっちゃった」
って。
A「!?や、な、そ、そん、な… 」
木村「というか、結構前から知ってた」
A「えええええ!?えええ!?えぇ…恥ずかし…」
木村「だからさ」
良平さんが私を下ろす。
すると良平さんは私を隅に移動させたいのか、どんどん近づいてくる。
A「や、ちょ、」
ドンッ
…壁ドン。
木村「前に、『俺もAと同じだよ?』って言ったの覚えてる?」
A「ああ、確かにそんな言葉聞いた覚えが…」
木村「だから、そういうこと。
あの時もう既に、Aの好きな人知ってたから」
私と、同じ…
…ってことは
A「え、え、///」
良平さんが超近くまで詰め寄ってくる。
そして、ゆっくり、優しい声で囁いた。
木村「俺も、Aが好きだよ」
木村「俺を、“ただの先輩”から
“彼氏”にしてくれますか?」
私は深く息を吸って答える。
A「私も、良平さんが大好きです!良平さんを“先輩”から“彼氏”にします!…だって、“先輩”のままじゃやだ。」
木村「あ、間違えた。」
A「え、何をですか?」
木村「愛してる」
A「うああああ///」
最初は認めたくなかったこの恋。
もう、先輩なんて呼びませんよ?
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作者名:奈々様LOVE(そーと。) | 作成日時:2021年12月14日 22時