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だって、先輩ですから。1 ページ2

アフレコ終了後



斉藤「お疲れ様。…何、その紙袋」


アフレコが終わって、この前福岡で買ってきたお土産を渡そうとしたら、後ろから壮馬が現れた。



A「あぁこれ?この前ライブで福岡に行った時のお土産。 えっとね、確か『めんべい』みたいな名前のやつ。」


斉藤「めんべい?あ、明太子の!」


A「それ!壮馬も良かったらどーぞ」


斉藤「ありがと。…えーっと、賞味期限は大丈夫?Aのことだから、また長い間棚の奥に眠ってたとか、」


A「無い!絶対に無い!買ったの2週間前だもん!」





そう、私堤Aは、『食べようと思った時には賞味期限を切らす女性声優』という謎の称号を神谷さんから頂く程、賞味期限を過ぎてから食べようとする。


斉藤「美味し!Aも食べなよ」


そういってさし出されためんべいは、壮馬が一度かじったもの。



…でも私は躊躇なく

A「ありがと!いただきまーす」



壮馬の食べかけを食べる。


まぁこういう事は、私達の間では日常的なことなのだ。





壮馬とは3歳の時に、近所の公園で出会った。

その後はママ友か何かの繋がりで、何かと一緒に過ごす時間が増えた。

お互い何でも言い合えるようになったり、時にはお互いの家に泊まって、一緒にお風呂に入ったこともある仲だ。
(勿論、小学校に上がる前のお話。)
ここだけの話、遊びでキスしたこともある。



だから、私は壮馬を、男性として見ることが今は出来ない。



これから先も。




…ずっと。







…でもそれは、私だけなんだけどね。





…ごめんなさい。






※めんべい=福岡県の名物。明太子味のせんべい。美味しいから是非!



なんか壮馬くんメインになってしまった…オチはちゃんと良平さんです!

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作者名:奈々様LOVE(そーと。) | 作成日時:2021年12月14日 22時

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