転生したら樋口だった件について、今から推しと議論したいと思います。

推し　【5】 ページ6

やあやあ。

諸君、ご機嫌如何かな？





とても良い？



そうか、それは良かった。





ん、私？




そんなの絶好調で








貴「最悪だよ・・・・・」



森「？何か言ったかね？」




貴「いえ。何でも御座いません、首領。」






はっはっはっ。「良い」と言うとでも思ったか！！



実際最悪なのだよ！




分かるか、目の前に首領だぞ！



そしてその横には、可愛いフリル服を着たエリス嬢がいらっしゃる！



んんっ、アンバランス！






貴「(こんな内心荒ぶりまくりなのに、よくポーカーフェイス出来るな、私。)」






若し許されるなら、今直ぐ発狂したい。


でもそんな事したら、この部屋に居る黒服に銃を乱射されかねないので、頭の良い私は黙ってポーカーフェイスをするのである。

はい。





森「何はともあれ、無事で良かった。


まあ、万全に成る迄は事務仕事を主にやって貰う事になるだろうがね。


ああそれと。

立原君は頭も撃たれたらしいと訴えているのだが、任務に支障は出るかい？」






頭・・・・・？




貴「ほう。」




立「に、睨むなよ！

只、万が一を考えてだな・・・・・」





冷たい眼差しを向けると、立原は面白い位に挙動不審になった。






立「そ、それに俺だけじゃねぇよ！


銀も同意してたぞ！な、銀・・・・」





銀「・・・・・」





立「！？おまっ！裏切ったな！？」





貴「立原。よく分かった。


(頭、眉間、喉、心臓、腕、腹、足・・・・・順番に撃ってってやるから)その場から動くな。」





(何故か)腰に有った銃を抜き取り、立原へ向けると、必死に弁解をし始めたのだから酷く滑稽。




立「や、待て！早まんな！その銃をしまえって、頼むから！

それに俺を殺んなら、銀も同罪だぞ！？」





馬鹿野郎。麗しき女性である、銀ちゃんのご尊顔を撃てるものか。それに若しも発砲してみろ。私が私の推しに殺られる。そしたらお前を末代まで呪ってやるわ、この阿呆め。




貴「＿＿＿＿＿＿＿＿という事で、ノーリスクノーデメリットの貴様を撃つ。」




銃の撃ち方？

・・・・知らないけど、関係無いよね！





立「何が“という事で”だよ！？」




煩い黙れ。私の口調の事なんてどうでも良い。恥ずべきは貴様の犯した




貴「罪だ。」




立「口調ブレまくってるし、罪って何＿＿＿＿＿＿＿＿ってマジで止めろーーーー！！」





青ざめる立原を、私以外は素知らぬ顔で見守っていた。

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