検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,703 hit

ページ2

隊長が「新人を迎えに行ってくる!」と飛び出したのが約十分前

新人待機室は普段会議室だから所まで遠くはないはず…と、なると隊長が何かやらかしたとしか思えない雰囲気に皆ハラハラし始める


「ねぇねぇオリオン。次の任務はいつ?」


「…ロムは新人に興味無いのか」


「え〜?…俺はオリオンにしか興味無いの、知ってるでしょ?」


肩に顎を乗せてフフンと笑うのはオリオンの相棒であるロム・アルドフ

ここに来る前はとある組織で暗殺者として仕事をしていたが信頼していた仲間からの裏切り、捨てられた所をオリオンが拾い、ここに配属された

故に彼は周りを信じない

信じているのは自分を拾ったオリオンだけ

ひとつため息をついてから、クラッカーを眺める

軍人が新人でこんなにも浮かれていいものか
そんな考えが頭をよぎるものの周りも楽しそうに話し込んでいるので今日くらいは…と気を緩めた

ドォオォォンッッ!!!!

勢いよくドアを破壊して転がり込んだのは先程笑顔で飛び出して行った隊長
もはやドアのないただの出入口に目を向ければ涙目で慌てる新人

大方盛大にコケたのがオチだろう。


「も〜!!誰さ〜扉の前にバナナの皮捨てたの〜!!ゴミの放棄は良くないよ!」


「誰も捨ててない、あと新人が困ってるぞ」


「おっとっと!ごめんね〜

はい、じゃぁ自己紹介お願いね!」


ボロボロの隊長に、背中を叩かれて元々伸びていた背筋がまた伸びる
顔は緊張のせいか青白くなっていた


「フッッ!!フォルスター・アルバトスで、です!!

ふちゅつか者ですがよ、宜しくお願いします!!」


見事な九十度のお辞儀に周りは感心する
オリオンは不束者、をふちゅつかものと噛んだ所にしか関心が行かず、軽く笑っていた

周りから見れば無表情なのではあるが



「ふふ…そんなに緊張しなくてもいいよ!ここにいるみんなは(僕以外には)優しいからね!

それで君がここに慣れるまでの間はオリオンくんに任せようかな゛ぁあぁぁあぁ!!!!」

「俺からオリオンを奪うの?!?!最低!!!!喰ってやる!!」


「たッッ助けてェェッッ!!!!」


「ロム、待てしなさい。君もやればいいさ、私一人ではできる気もしない」


「ほんとぉ〜?」


「オリオンくんだけに対して態度がデレデレだよぉ!」


うわーん!と泣き真似をする隊長に一蹴り入れる

新人のアルバトスにこんな場を見せるのは多少心苦しい事もあるがまぁ、仕方ないとまたひとつため息をついた

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←一話【力を有するもの】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , ファンタジー , 戦闘 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年1月3日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。