19話 ページ21
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「 何か、あったんでショ? 」
思わず口がポカンと開いた
夏目くんはやっぱり、人の心を読み取るのが上手いみたい
「 な、何でも〜? 」
「 冷や汗ダラダラだけド 」
「 ぎくっ… 」
夏目くんは私から何かを探り出すようにじろりの私の瞳を見つめる
猫みたいに
「 …ハッキリ言うと悩みはあるんだけど夏目くんにはあんまり話したくないんだ 」
「 へぇ、ボクに話せないノ? 」
「 いや別に夏目くんがどうこうとかそういうのじゃないからね?? 」
「 なら別に教えてくれてもいいじゃ_ 」
「 そう言えば夏目くんなんか用あるんじゃなかったの!? 」
なんかめんどくさいことになりそうなので思いっきり話を逸らしてやった、ごめんね夏目くん
「 それはAがだらけてないか確認しに来たっテ 」
「 …ふーん 」
(私に会いたいとか言ってたくせに……)
ぷくーっと頬を膨らます私に悪戯心を持ったのか夏目くんはニヤリと口角を上げる
「 あーゴメンゴメンAに会いに来たんだヨ? 」
「 腹立つ…………!! 」
「 で、ボクに言えない悩み事ってな_ 」
「 わーわー!夏目くんこれすごくない? 」
もちろん言うわけない
夏目くんの言葉に一瞬で反応した私はテーブルの上のテレビのリモコンを取ると適当についた番組に指をさして夏目くんの興味を逸らした
これで夏目くんは私のことなんか興味なくなって……
(完璧……)
「 あーすごいすごい、何?ボクに対する皮肉かナ?? 」
「 あっ…… 」
私が指さしていたのは
人気俳優Kと新人女優Yが熱愛発覚!!
とかいう完全に夏目くんを煽る内容だった
「 ごめーんそんなつもりはなかったんだ ごめーん……」
「 別に独りが寂しいとかそんなこと思っちゃいないけドAに言われるのが最高の屈辱 」
「 ほんとごめんって、ほら、夏目くんだってまだ若いんだから、チャンスはあるよ? 」
夏目くんは珍しくいつも変化しない顔に怒りをあらわにした
忘れてました( 'ω')
変なところあったらごめんなさい( 'ω')
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*SSU* - 続き楽しみっ!(^々^)ゝ !/ \ (2020年4月20日 23時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2017年11月16日 19時