【ハイキュー!!】「東峰さん」は二人とも気弱なようです。

☆2話☆ 忘れ物 ページ4

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『どどどどどうしよっ？！』

「とーみね落ち着いてっ」



何故最初からこんなに慌てているのかというと、体操服、なくしました。

秋彩ちゃんと帰ろうとしてたとき、
教室に体操服を忘れてきたのを気づいた。

で、取りに行ったんだけど……



『ないっ！なんで！教室に置いてたのに？！』



教室に置いてたはずの体操服が消えてた。



「とーみね、名前書いてないの？」

『んー書いてあるには書いてあるんだけど……』



私の持ち物は名前は書いてあるけど、

名字だけ。「東峰」って。


妹におさがりが出来るように、下の名前は書いてないんだ。



『何故ないのっ？！』

「んー？東峰どうしたの？」



教室前の廊下で騒いでたら、
同じクラスの人が話しかけてきた。

まああんな所で叫んだら変に思うよね。

でも、話したことない人だ……



『えと…体操服なくしちゃって……』

「もしかして星のチャームついてるカバン？」

『えっう、うん！なんで知ってるんですか？』



初めて話したのに、私のカバンの特徴を言い当てる。



「さっき日向が持ってったぞ？なんか、
《先輩のだ！》とか言ってたけど…」

『ええっ先輩……？』

「だけど日向って男子バレー部だろ？
あれ、女物だったからおぼえてたんだ」

『そ、そうなんだ。あっありがとう！』

「いーえ」



今の人の話によると、同じクラスの日向君？が持ってったみたい。

確か男子バレー部は第二体育館、だよね。



『秋彩ちゃん、私体育館行ってとってくるよ』

「ん、一緒行こうか？」

『ううん、大丈夫。先帰ってて！』



一人で行くのはちょっと怖いけど、
秋彩ちゃんに迷惑かけられないからね。


息をついて、体育館に行く決心をした。

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