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27【真冬side】 ページ29

真冬side

Aに別れを告げた。

彼女はショックを受けた表情をしていた。そして、泣きながらも笑顔で了承してくれた。

彼女のその顔を見て美しいと綺麗だと思ってしまう。
自分でも嫌になるくらいにまだAの事が好きだ。どうしようもないくらい。
そんな風に自分の心の中で永遠とAへの愛情を語る。

そして気がつけばもう家を出ていく日。

朝ごはんはAが作ってくれた。ものすごく美味しかった。でも正直食べずにとっておきたいけど、それはそれで勿体ない。
変わらないこの味が、より出ていきたくない、離れたくない、ずっと傍に居たいという思いを溢れださせる。

ハッと時計を見るともう出ていく時間。凄く早かった。

そして、家を出る。
Aの大好きな声が聞けてよかった。行ってらっしゃいって言ってくれて嬉しかった。

そう思い、涙を流しながら道を歩く。

行先は僕の大嫌いな月見千草の家。

Aが危ない目に合わなくて済むなら。

そう思っていると、月見千草の家に着いた。

そして着いてすぐにまた月見千草の言いなりとなった。
気持ち悪いほど甘ったるい匂いのする彼女を抱いた。
その後も言われた通りに体を動かす日々。

思うのはAの事。そらるさんを好きになってしまったかも。日に日に募るAへの今まで以上の愛情。

そして、思いついた。Aを危険な目に合わせない方法を。

千草「…何か用?」

真冬「アンタに話がある。」

千草「良いわ。どうぞ話して。」

真冬「アンタに関わるのはもうやめる。」

千草「はあ!?…そんな事言ってもいいの?貴方の大切な彼女がどんな目にあっても良いの?」

真冬「Aの事は俺が死ぬまで、死ぬ気で守る。そうすれば良かったんだ。いちいちこんな事しなくても。」

千草「…っ。…もういい。面白くない。好きにすれば?でももう離婚したんだから、手遅れかもよ?」

真冬「まだ出してないから、離婚届。俺が持ってるしね。そもそもこれ書いたところで出す気なんて元々無かったし。」

千草「…!?」

真冬「アンタがなんと言おうとアンタの言いなりにはならないから。それじゃね。」

月見千草はその場にへたり込んだ。凄く混乱していて、それでいて悔しそうな…そんな表情をしていた。

そして、Aのいる家へと向かう。すると家の少し遠くに、そらるさんがAを抱きしめているのが見えた。

真冬「…っ…A…!」

大好きな人とやっと…会えた……!

ーー
そろそろエンディングです。

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まりー - あ、そらるさん落ちエンドでお願いします (2020年4月2日 9時) (レス) id: f4912de284 (このIDを非表示/違反報告)
ことは(プロフ) - まりーさん» まりーさん、コメントありがとうございます!そらるさんエンド…良いですね!書いてみようと思います!どんなエンドにするか決めたら書こうと思います!ありがとうございます! (2020年4月1日 22時) (レス) id: 0e006c174c (このIDを非表示/違反報告)
まりー - そらるさんエンド見たいーーー (2020年3月31日 22時) (レス) id: f4912de284 (このIDを非表示/違反報告)
ことは(プロフ) - †☆*桜*☆†さん» (※お名前の十字架の記号が無くてかけてません…。申し訳ないです。。) (2019年8月19日 23時) (レス) id: 0e006c174c (このIDを非表示/違反報告)
ことは(プロフ) - †☆*桜*☆†さん» ☆*桜*☆さん!コメントありがとうございます!ずっと新しい作品の内容考えてます。色々案が出てまして。決まったら書いてくかな〜と思っております!これからもよろしくお願いします! (2019年8月19日 23時) (レス) id: 0e006c174c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことは | 作成日時:2019年2月17日 0時

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