最近、帰りが遅いですね。【まふまふ】

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夢主side

最近、私の夫の帰りが遅い。

今はもう夜の11時。

何をしているのか。

因みに、何故夫が出かけているかと言うと、

………知らない。

何せ聞いたって答えてくれないから。

帰りが遅くなってから、私は空気の様な扱いを彼から受けている。

話しかけても無視はするし、

ぶつかっても、触れても、なんとも言われなくなってしまった。

彼の気に触るような行動をしたつもりもなければ心当たりもない。

そんな風な扱いを受ける理由が分からないから直しようがない。

嫌な事があるならハッキリと言ってほしい。

『はぁ…』

帰りが遅いおかげで、作ったシチューも冷めてしまった。

……食欲がない。

まあ、ラップをしてチンして食べてもらおう。

そして、私は付箋メモに

温めて食べてください。

と、メッセージを書き、それをテーブルに貼った。

いい加減眠い。

『真冬、何してんだろ。。』

昔はこんな風じゃなかった。

むしろ、滅茶苦茶仲が良くて、ラブラブだった気がする。

あの人と居るのはとても楽しかった。

出かける時も手を繋いで、

いっぱい喋って、

沢山笑って、

ハグだっていっぱいした。

相思相愛だったはず。


なのに、、今はどうだ？

一緒に出かけてもくれなければ、喋ってもくれない。笑ってもくれないし、触れても、触れさせてもくれない。

何か間違った事をしたのか？

……私が？

何か、嫌な事をしたのか？

……わけがわからない。


疑問しか浮かばない。

意味が理解できない。

あの人は、私と離れたい？

そうかもしれない。

無いとは言いきれない。

もしかして、不倫？


だとしても証拠がない。


つまり、そうだと言い張ることなどできない。


…そう、決めつけているだけだからである。


今日は何時に帰ってきてくれますか？

最近、帰りが遅いですね。


『ふっ……ううっ…』


気がつけば泣いていた。

自然と溢れてきた。

もしかしたら、もう、限界なのかもしれない。

この扱いをされてもう少しで1年になる。

真冬と一緒にいた時間は長い。

その分、これ程までに彼に突き放されると辛い。

耐えれるものじゃない。

心の広さが、器が、小さい私には、

こんなの到底


『我慢できない…っ。』

でも、離れたくない。


この気持ちが晴れる日は来るのか？

あの人は私の気持ちを知ってる？

何度私を泣かせれば気が済むの？

私は、欲張り…ワガママですか？

泣き顔を洗い、私はもう泣かないように残っている家事をこなした。

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