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「ん……」



目が覚めると、いつもとは違う天井が見えた。

すぐに自分は風邪をひいてAの部屋で寝ているということを理解した。

まだ頭がぼんやりするが多分マシになった方だと思う。

ふと、手に何かの感触を感じ、握ってみる。

これは、手だろうか。

細くて柔らかい。

少し横に視線をずらすと、Aが乱歩の手を握ってすやすやと寝ていた。

看病してくれていたのだと判った。

因みに乱歩には今日の朝からの記憶が全くと云っていいほどなかった。

朝起きてAの元に倒れ込んだところまでは覚えているのだが、それ以降は全くだ。

Aを起こそうとも思ったが、普段は中々見れない寝顔をもう少し堪能したいのでやめておいた。

自然に目が覚めるのを待つことにした。

そのまましばらくAの顔を見つめていた。

色素の薄いその髪を指に絡め、サラサラだなぁと思いながら遊ぶ。

終いにはAの柔らかい頬っぺたをぷにぷにとつついて遊んでいた。



『っ……乱歩、さん?』



「あ、おはよ」



『起きたんですね。すみません、寝ちゃってました』



小さな欠伸をしながら起き上がるA。



『お粥作ってありますけど、食べますか?』



乱歩がうん、と返事をすると、じゃあ温め直してきますね、とおぼんを持って部屋を出て行った。

僕も起きよう、と乱歩は少しだるさの残った躰を起こした。

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こめこめコメダ(プロフ) - 小説久し振りに読んだ時に、「あれ、夢主ちゃん居ないな……ハッ、元々居ないんだっけ!?」と勝手に錯覚してました。性癖にクリティカルヒットです。ありがとうございます。 (2022年12月9日 16時) (レス) @page2 id: 3c5b67e3ca (このIDを非表示/違反報告)
mumu - とっても面白くて大好きです!これからも更新楽しみにしています! (2017年9月3日 16時) (レス) id: c0a4f66fcd (このIDを非表示/違反報告)
4もぎもち(プロフ) - 社長の反応にツボった(笑) 続き楽しみにしてます!更新がんばって下さい! (2017年9月3日 16時) (レス) id: ebd1664205 (このIDを非表示/違反報告)
猫モフモフしたい - 小説読みましたッ!乱歩さん可愛すぎて昇天しそうです…!これからも頑張って下さいッ! (2017年7月17日 16時) (レス) id: 51f291162a (このIDを非表示/違反報告)
バイパー(プロフ) - 乱歩さん!!!!!!可愛すぎる!!!!これからも頑張ってください (2017年7月7日 22時) (レス) id: 9e0fe0a3ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三日月詩織 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2017年5月12日 18時

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