名探偵には嫁がいた。3【江戸川乱歩】

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「A！こっち」



白のリボン付きビキニにクリーム色のパーカーを羽織っているAがこちらにやってきた。

僕はばっとパーカーを掴んでチャックを閉める。

そして他の奴らに見せつけるように軽くキスをした。

近くにいた太宰の息を呑む音が聞こえる。



『…乱歩さん？』



「僕以外に見せちゃだめ、判った？」



Aは不思議そうに頷いた。

ナオミちゃんがAを呼ぶ。

Aは女性軍の元へ駆けて行った。

近くにいた太宰に話しかける。



「……Aは渡さないから」



「！……流石乱歩さんですね」



だってバレバレだし。

僕と太宰は、与謝野さんや鏡花ちゃんたちと水を掛け合って遊ぶAを眺めていた。

そこに近くにいた賢治君と敦君、そして谷崎君も加わる。

国木田君はというと、社長と何かを話していた。

……ふむ、そういうことか。

A喜ぶだろうなぁ。

何があるかは後でのお楽しみ。

さて、僕も遊んでこよっかな。



「僕も入れてー！」



太宰を置いて皆の元へ走る。

その後は皆で水の掛け合いを楽しんだ。

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