きゅう ページ10
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居間に居た者達には頭を下げ蝶羽は愛染、
明石は蛍丸を抱っこし来派の部屋へと向かう。
本丸の内装が分からない蝶羽は一歩前に進んでいる明石について行くことしか出来ない。
途中通り過ぎた部屋では主が資料に囲まれてうつ伏せになっていた。
主には申し訳ないがここはいじけた者達を優先させてもらう。
静かに歩いている中ちょっとした嗚咽が2つの聞こえるが庭を見れば冬なのに大きい桜が広がっていた。
「わあ…」
夜ということもあり雪と桜の美しさに惹かれ
蝶羽は思わず呟いてしまう。
蝶羽の呟いた言葉を追い明石も桜を見る。
「ほお、、此処の桜こんな綺麗やったけ、」
桜を見て見惚れてる明石の言葉にさっきまで嗚咽をもらしていた蛍丸が反応した。
「何言ってんの国行。
俺たち毎日見てるじゃん、おかあさまが来てくれたからじゃない?」
「それもそうやなあ」
蝶羽は蛍丸の言葉を否定せず笑って「そかそか」と前を歩き始めた明石の背中を見ると恥ずかしさでいたたまれなくなり愛染を抱きながら小走りで走る。
愛染は泣き疲れたのか眠ってしまったようだ。
少し桜を通り過ぎ、後ろを振り向くと愛染を抱きながら居間と夫達の笑い声が聞こえる本丸に改めて幸せを感じた。
…
桜を通り過ぎて少し経つと明石達は一つの部屋の前に止まった。
襖を開けてまずは蛍丸が最初に入る。
「おかあさま!ここが俺達の部屋だよ!」
蛍丸の目からは「早く入って!」と訴え掛けてくるがやはり見慣れない場所なので少し躊躇ってしまう。
それに明石は気付いたのか
「遠慮しなさんな、ある意味ここはもう自分らの家やで」
と明石特有のニヤケ顔で言ってくるのでお言葉に甘える。
そこからは愛染を起こし事前に2枚の布団を引いておき家族一家では出陣したため寝間着を持ち風呂場へと向かう事にした。
来派の部屋から風呂場は近く脱衣所で着物を脱ぎ扉を開ける。
扉を開けると大きい銭湯の様な風呂がいくつかあり蝶羽は目を輝かせ歓声の声を漏らす。
「これは、すごいですね、…」
その言葉に愛染も目を輝かせた。
「へへ、だろ?!お風呂広くて俺大好きなんだ!」
「いや、愛染が作ったわけじゃないやろ、、」
「いーの!!」
「おかあさま早く!身体洗おうー?」
「わかりました。」
「今は俺ら貸切状態だから早く飛び込もうぜ!!」
「アホかやめとき!此処座って洗え!」
「えー」
不貞腐れてる愛染とちゃんと叱る国行、それと久しぶりに見た母で家族が揃い蛍丸は嬉しく思った。
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よしざあ(プロフ) - ありがとうございます!...ホント今からやっておいた方が良きです...私なんて本気でやり始めたの1ヶ月前で本番はまず自信喪失していましたから...!!我儘に御付き合いありがとうございます!! (2018年3月22日 23時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Tikuwa(プロフ) - 受験お疲れさまでした!私もそろそろ勉強しはじめないと進路が・・・評価しますね! (2018年3月21日 23時) (レス) id: f7fcb6631d (このIDを非表示/違反報告)
よしさわこ(プロフ) - セイトさん» 我が子のように可愛がりたいなって思った結果でした(笑)嬉しいお言葉感謝です! (2018年1月21日 8時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
セイト(プロフ) - お母さんって感じがいいですね!母性本能のようなものが芽生えますね(*゚∀゚)続き楽しみにしています!! (2018年1月19日 23時) (レス) id: 6be1b79121 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - はい!_| ̄|○)) よろしくお願いします ((○| ̄|_ (2018年1月19日 6時) (レス) id: e0592a0085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よしさわこ | 作成日時:2018年1月7日 23時