じゅうさん ページ14
.
蛍丸が愛染と蝶羽を居間へ避難させた際には既に数人の刀剣達がおりそれぞれ好きな場所を取っていた。
朝食ギリギリで来る者もおれば、早めに来て脳を覚醒してる偉い奴もいるのだ。へし切長谷部とか。
取り敢えず空いている席に座ると隣が主の為に脳を活性化させている長谷部だった。
それに気付いた長谷部が話しかけてくる。
「んお、…お前は確かコイツらの母という…」
「蝶羽、と申します。お初ですねへし切長谷部さん」
「…長谷部でいい。男の保護者はどうした?」
「私も男ですが。
それが良く分からないのです…朝起きたら何とも…」
長谷部におかしな顔をされたのですかさず長谷部の反対側に座っていた蛍丸が長谷部の耳元へ口を持っていき蝶羽に聞こえないようフォローを入れた。
愛染は他の短刀達と遊びに行ってしまったので致し方ない。
「鶴丸さんがお母様の夢を耳元で悪戯してたんだよ…夢って朝起きると忘れるものが大体じゃん?」
「ほお、??夢を??」
「そう、鶴丸さんが夢で鶴丸さんにいやらしい事されてる様に仕向けたっぽい」
「はあ?!それはッ…!!人妻あろう者に、許せんな、!!」
ここで長谷部が大声で怒鳴る言葉に蛍丸は焦る。
蝶羽は頭に?と浮かんでいるがそれが問題ではない。
「ちょ、まって長谷部さ、!!!ここで『人妻』発言はやば、うおあ!!」
慌てた蛍丸の言葉を遮ったのは包丁藤四郎。
人妻という言葉に反応し蝶羽を上から押し倒していた。
「はじめまして人妻さん!俺、包丁藤四郎!人妻好き!頭撫でてくれて、お菓子くれる?!」
そのやりとりを見て長谷部と蛍丸は頭を抱えた。
「これ、長谷部さんの所為だからね…」
「ああ、スマン…」
そんなやり取りを聞く耳を持たない包丁藤四郎はキラキラした目で頭を撫でて!撫でて!と蝶羽にオネダリしている最中だ。
「あ、あの?包丁…くん、?」
「おねがい!俺人妻すき!撫でて欲しい!あわよくばお菓子も頂戴!」
「な、撫でますから取り敢えず落ち着いて下さい…!」
「ホント?!嬉しい!」
包丁は立ち上がり蝶羽の手を取って座らせた。
座らせたと思えば蝶羽が正座をしている上へと包丁も座る。
蝶羽は驚いた表情もしたが嬉しそうに笑って包丁の柔らかい頭へと手を乗せた。
それに対して包丁も桜を散らせる。
「わ〜!!人妻ってホントに優しいね!ありがとう蝶羽さん!」
「ふふ、いえいえ」
大きな事件もなく解決したようなのでそれを見ていた二人はホッとした。
.
Twitter
よしざあ (@zaaa__0)でやってます。もしよければ
382人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よしざあ(プロフ) - ありがとうございます!...ホント今からやっておいた方が良きです...私なんて本気でやり始めたの1ヶ月前で本番はまず自信喪失していましたから...!!我儘に御付き合いありがとうございます!! (2018年3月22日 23時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Tikuwa(プロフ) - 受験お疲れさまでした!私もそろそろ勉強しはじめないと進路が・・・評価しますね! (2018年3月21日 23時) (レス) id: f7fcb6631d (このIDを非表示/違反報告)
よしさわこ(プロフ) - セイトさん» 我が子のように可愛がりたいなって思った結果でした(笑)嬉しいお言葉感謝です! (2018年1月21日 8時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
セイト(プロフ) - お母さんって感じがいいですね!母性本能のようなものが芽生えますね(*゚∀゚)続き楽しみにしています!! (2018年1月19日 23時) (レス) id: 6be1b79121 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - はい!_| ̄|○)) よろしくお願いします ((○| ̄|_ (2018年1月19日 6時) (レス) id: e0592a0085 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よしさわこ | 作成日時:2018年1月7日 23時