じゅうに ページ13
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明石はとりあえず三日月だけを部屋に戻す事を成功し鶴丸は縄をぐるぐる巻きで蝶羽と一番遠い場所へと転がしておいた。
蝶羽は睡魔に負けたらしく蛍丸の隣で夢の中だ。
自分も眠くなってきたので愛染が寝ている布団に潜り目を閉じる。
「(もうやる気ないなんて言ってられまへんなあ)」
なんて思いながらモゾモゾという音を聞き逃して。
…
蛍丸Side
朝日が昇り始めた頃、誰かの唸り声で目が覚めた。
隣を見れば母が少し苦しそうな声をしている。
「おかあさま…?」
問い掛けても返事はない
それと共にボソボソという呟きも聞こえる
自分は少し怖くなってしまい、布団を挟んだ隣で寝ている明石を叩き起した。
「んん、…なんやあ蛍丸…まだ朝飯ちゃうやろ…」
「ちがうって、!お母様がなんか苦しそうなの、!!」
手短に要件を伝えると明石は飛び起きた
「ちょ、そこどきい!」
素直に退いて改めて国行と蝶羽を見ると自分の反対側には白い山が出来ている。
確実に言えることだがコレは鶴丸国永だ。
「はあ…?お義兄様なにしてん…て、??」
ボソボソ呟いてたのは鶴丸のようで蝶羽は夢見を邪魔されていたらしい。
そこで蛍丸が起きたことで明石が起きこれはヤバイと判断したのか寝たフリをしていた。
まずは鶴丸をどうにかしたいが蝶羽の苦しそうな顔は和らいでいない。
明石と蛍丸は蝶羽を優先する事にし、小さい声で呟いている言葉に耳を傾けた。
「…んぁ、…に、さまあ、ッ…や、やあ、」
寝ているため反応は途切れ途切れであるがコレは単刀直入に言うと
「なんで人の妻に夢で手ェ出しとんねん!!!」
という事だ。
その明石の叫びと共に蝶羽がびっくりして飛び起き、まだ現状を把握出来ていないようだったので蛍丸は愛染の近くへと避難させる。
蝶羽が起きてしまったことで鶴丸の計画は終わったも同然なので鶴丸は立ち上がった
明石は鶴丸を睨みつけ問いかける。
「なあ、お義兄様、自分言いましたよな?同部屋で寝かせるんやから端で我慢してくれ、て
それが今蝶羽の隣で?夢見を邪魔し?なんや?堂々と喘.がせとって?お義兄様、えらい度胸ありますなあ、…?」
「ははは!朝から驚きも必要だろう?」
「自分寝取りの趣味は無いんやけど?」
「ははは、ハマるかもしれんと思ってな」
このまま言い争いが続けば部屋で激戦が始まるので蛍丸は戸惑っている母と寝ぼけている愛染を連れて居間へ向かうことにした。
「やっぱりお母様は俺が守るよ」
「?」
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よしざあ(プロフ) - ありがとうございます!...ホント今からやっておいた方が良きです...私なんて本気でやり始めたの1ヶ月前で本番はまず自信喪失していましたから...!!我儘に御付き合いありがとうございます!! (2018年3月22日 23時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Tikuwa(プロフ) - 受験お疲れさまでした!私もそろそろ勉強しはじめないと進路が・・・評価しますね! (2018年3月21日 23時) (レス) id: f7fcb6631d (このIDを非表示/違反報告)
よしさわこ(プロフ) - セイトさん» 我が子のように可愛がりたいなって思った結果でした(笑)嬉しいお言葉感謝です! (2018年1月21日 8時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
セイト(プロフ) - お母さんって感じがいいですね!母性本能のようなものが芽生えますね(*゚∀゚)続き楽しみにしています!! (2018年1月19日 23時) (レス) id: 6be1b79121 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - はい!_| ̄|○)) よろしくお願いします ((○| ̄|_ (2018年1月19日 6時) (レス) id: e0592a0085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よしさわこ | 作成日時:2018年1月7日 23時