【刀剣乱舞】来派の母上様【男主】

じゅういち ページ12

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ちょっとした騒動があった風呂からは逃げ出すように出て今は来派の部屋で閉じこもっている。

そして国行へのお説教中だ。

「全く、御前様があんなことをしなければあんな騒動起こる事は無かったんですよ！」

「あんなこと？あんなことってなんや？」

「〜〜〜ッ…！！…その口に刀ぶっ刺してもいいんだな」

「(うわガチ切れした…)」

「ひい、すんません、、」

「(うわ国行負けた…)」

久しぶりに母の怒る姿を見るが口調が変わるので
国行のせいで見慣れたとしても未だに恐ろしく感じる。

怒ってる姿を自分たちは部屋の端で見ているがそこには何故か鶴丸国永も居る。

理由は弟に手を出させないために守ると言っていたが正直ありがたい。

寝ている横でヤられたら困る。
見た目は子供だが刀として長生きしているんだ、
男同士での偏見はないし知識もある。

だからと言って容赦なく横でヤられたら困るのだ。

だから鶴丸さんへ今回だけはお礼を言いたい。

お礼を言いたいのだが初めて弟の怒る姿を見るのかビビっているので蛍丸は小声で話をかけた。

「鶴丸さん今のお母様怖い？」

「ああ、めちゃくちゃ怖い」

「今のうちに伊達部屋に帰る？」

「いいや、帰らない」

「うん、ありがとう」

「ああ…？」

言質は取れたので前を向き直る。
そうすると国行を正座させてガミガミ言ってたのが終わったようだ。

心做しか鶴丸さんの顔に安堵が漏れていた。
愛染は既に寝ている。

よく寝れるな、と感心するレベルで寝ていた。

「よし！じゃあ俺もここで寝るぞ！いいよな蝶羽！」

「…？？ええ、まあいいですけ

「良くないわアホ！！どうせ手ェ出すつもりやろ！お義兄様帰ってくれん？！」

お風呂場で手を出した御前様よりはまだ…」

「蝶羽もいいって言ってるぞ！良くないか？」

「蝶羽その事はホンマにすまんかった！
お義兄様に身を委ねるのは良くないで？！」

蛍丸は耳栓を母と寝る予定である布団に潜る
隣で母が寝てくれていることを願うが今は邪魔するよりほっとくのが正解だろう。

耳栓をしたことにより音は少し遮ることが出来たが無音になったわけじゃない。
そんな中新しい足音と声が聞こえた。


「ほう？鶴も此処でねるのか。ならばじいも此処で」

「アカンで？！寝る気満々で枕持ってくんなや！！三条部屋行け！！」

「御前様、少し音量を下げてください。近所迷惑ですよ」


「なあ蝶羽！この兄様も御前様と呼んでくれないか？」

「それはアカンからーッ！！」

この本丸で一番の苦労人は明石なのかもしれない。

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