.にじゅうに ページ23
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「ねえ、蝶羽、久し振り」
「…青江」
青江とは昔の主でたまたま関係性を持った人物である
ちょっとした出会いからずっと私の相談相手になってくれていた
「どうしたの?演練から帰ってきたら思い詰めた顔をしてるけど…」
「青江…、、明石や兄様でも気付かないのに
貴方にはすぐバレてしまうのですね…」
「まあ、伊達に相談相手してなかったのもあるかな。
また昔みたいに面倒見てあげようか?…相談の事だよ?」
「…ふふ、貴方はほんとに変わらない…」
演練から帰ってきて既に日は暮れていたので縁側に腰を掛け演練出会ったことを聞いてもらうことにし、2人で座る
「それで?どうしたんだい?」
「それが、…まだ私は顕現されたばかりでレベルも低いでしょう?」
「まあ、そうだね。」
「それなのに今日、相手の刀装が剥がれた三日月に攻撃したら戦闘不能まで追い込めたのです」
「…それは良かったじゃないか、何処に問題が?」
「私は、顕現されたばかりでレベルも低い…
なのにどうしてレベルの高い相手に勝てたのか不明で…
私には特別な力なんぞありません、ただの貴方と同じ脇差です…、だからこそ、自分が怖い…
こんな悩み他の者が聞いたら贅沢に聞こえるかもしれない…、、けれど、とても自分が恐ろしいのです…
まぐれかもしれない、そう思い込めたらなんて楽でしょう…
ですがまぐれでこんな事は有り得ないなど顕現されたばかりの私でも知っております…
私はなんなんでしょう…ただの鉄の塊ですよね…皆さんと同じ、刀ですよね…?」
「そっか…確かにそれは可笑しいよねえ…
僕でも最初の出陣では刀剣達よりも弱い検非違使を半分程削れただけ、
…今度石切丸の所へ行って詳しく話を聞いてみよう?」
「ええ、…
この事は、来派に秘密で、よろしくお願いします…」
「そりゃ、もちろん」
誰かに自分の気持ちを打ち明かすとは気持ちが楽なるのは本当で、多少気持ちが楽になった
そこから長いこと他愛ない雑談をしていると遠くから声が聞こえる
「蝶羽ー!!何処やー!!」
「かあさーん!!飯だぞー!!」
「お母様の好きな鯖の味噌煮だって〜〜!」
「あれ、もうこんな時間。少し夢中になり過ぎたねえ…会話の事だよ?」
「ホントですね、もう外は真っ暗です。青江も行きましょう?」
「見事に君スルーするよね」
「ふふ、慣れてるでしょう?」
「まあねえ…」
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「んあ?青江はん何で蝶羽と一緒におるん…」
「…さあね?」
「(悪い顔だ…)」
「蛍丸、私の好物を言えば出てくる訳では私が無いですよ」
「出てきたからいーの!」
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よしざあ(プロフ) - ありがとうございます!...ホント今からやっておいた方が良きです...私なんて本気でやり始めたの1ヶ月前で本番はまず自信喪失していましたから...!!我儘に御付き合いありがとうございます!! (2018年3月22日 23時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Tikuwa(プロフ) - 受験お疲れさまでした!私もそろそろ勉強しはじめないと進路が・・・評価しますね! (2018年3月21日 23時) (レス) id: f7fcb6631d (このIDを非表示/違反報告)
よしさわこ(プロフ) - セイトさん» 我が子のように可愛がりたいなって思った結果でした(笑)嬉しいお言葉感謝です! (2018年1月21日 8時) (レス) id: ab7b38fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
セイト(プロフ) - お母さんって感じがいいですね!母性本能のようなものが芽生えますね(*゚∀゚)続き楽しみにしています!! (2018年1月19日 23時) (レス) id: 6be1b79121 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - はい!_| ̄|○)) よろしくお願いします ((○| ̄|_ (2018年1月19日 6時) (レス) id: e0592a0085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よしさわこ | 作成日時:2018年1月7日 23時