【刀剣乱舞】来派の母上様【男主】

.にじゅういち ページ22

.蝶羽side


演練が始まるとすぐ様明石が自分の前に立ち、
攻撃はせずに話しかけてきた


「なあんや、久しいなあ蝶羽…」

「ええ、久し振りですね御前様」

「なんでそんなにそっちおるん？こっち来てくれへんの？」

「生憎御前様の相手は私じゃありませんよ」

「はあ、？？じゃあ誰…」

「俺だよ国行！！！そいっ！！！！」

「う"ッ"…？！」

私と話すことで油断していたのかすぐ傍に居た蛍丸に気付かず大太刀故に打撃が強いので1発で戦闘不能へなってしまう

「…なんということでしょう
…心が、心が苦しいです…！！」

「蝶羽さん！た、耐えましょう？ね？」


物吉さんは相手を倒し終えたのか此方に寄ってきてくれて慰めてくれる

ですが、我が子が親を戦闘不能へする姿など平然として見れますか…ッ！！私には無理ですッ！！！


私は人の身を持ち初めて攻撃すると共にやっと来た順番で少し腰を引いてしまう


「よっし終わった…大丈夫だぜかあさん！！
慣れれば！！！」

「な、慣れ…！！」


相手で倒れていないのは三日月さんと日本号さん。
まだレベルが低い私には倒す事など出来ないので刀装が削れている三日月さんへと目的を定めた


「い、いきます…！！」

「ははは、脇差は流石に早いなあ」


相手のレベルは80後半、それに比べてレベル1の攻撃なんぞ蚊に刺されたくらいにしかならないだろう

でも、

「これでも刀なので…！！」


大した攻撃にはならないだろうと思っていた攻撃が見事に刺さり戦闘不能へと催した


「…え」

「おかあさま、…？！」

「つ、よ過ぎじゃねえか…」

「すごい！凄いですよ蝶羽さん！」



「な、んで…」


私は喜ぶべきだろう場面で喜べずにいた。
流石に一振めの顕現だからと言ってこんなに強いのが可笑しいなんぞ私でもわかる

私が悩んでいる間に大倶利伽羅さんが日本号さんを倒さてくれていたようで演練は終わった



「凄かったよ蝶羽！！お疲れ様！！」

「…ええ、ありがとうございます」

「倶利坊も誉おめ！！」

「ふん…」

「よーし、帰ろう！！帰ろかあさん！！」

「は、はい…」

「行くよ主！！」

「ええ？！ホントに帰るの？！ちょっと待てって！」



演練場を出て本丸へ続くゲートを潜ると目の前にドアが現れる。
そこを開けば見慣れた庭で少し安堵した。


「ただいまー！」

「ただいまです」

「「おかえり蝶羽あああ！！」」

「ちょ、義兄さん退いてや！！」

「コッチの台詞だ！！」

「はい行くよかあさん」

「俺は修行行ってくるぜ！！」

「気が早えよ待て勝手に持ってくな！！」




「蝶羽くん…？」

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