転校生ちゃんの秘密っ！2【あんスタ】

貴方side ページ10

『ところで零さん』




あんずちゃんを探す旅に出たUNDEAD一行と私。




レッスンルームから歩き始め、もう1時間は経っただろうという頃。




「どうした、何か問題があったかの？」




私の呼びかけに、先頭を歩いていた零さんが足を止める。





『いや、あの…まさかとは思いますが、




あんずちゃんの居場所分かってません？？？』






………






「さぁ、そろそろ日も落ちてくる…先を急ぐとするかのう」






待て待て待て待て！！！！！！！！！！！！




私は零さんの腕を掴む。




『ちょ、なんで何事も無かったかのように進もうもしてるんですか』


『あんずちゃんの居場所知ってるのかって聞いてるんですよ？？？え、知らないとかありませんよね？？？1時間くらい歩かせておいて、知らないとかありませんよね、ね？？？？』



明らかに私から目線を逸らし、冷や汗を垂らす。


…これは、居場所がわからないと解釈していいのだろうか。



『わからないなら先に言ってくださいよ…前を歩き出したから当然知ってるのかと思ってたのに…』


「す、すまんのう…」



私が呆れた顔をすると、申し訳なさそうな顔でしゅんとする。

くそう、そんなあざとい顔をすれば許されると思っているのか((




それにしても困ったな…


あんずちゃんの居場所がわからないとなれば、校内全部探し回るしかない。


とはいえ、この無駄に広い校舎を探すとなると手間がかかりすぎるし…


それにいつの間にか、日が落ちかけている。


うーん…どうしたものか……



私が頭を悩ませていると、



「えー？あんずちゃんの場所わからないの？」


突然薫さんが口を挟んでくる。

ええい、お前が入るとややこしくなりそうだから黙ってろ(酷い)



「あんずちゃんの場所知らないんならもう今日は諦めようよ〜？」


めんどくさいと言わんばかりの表情にイラッとする。



『もう少し粘ってみましょうよ』


イライラをぐっと堪え、優しくそう言う。



「でももうめんどくさいしさ、こんなことしてるんなら女の子とお茶してたいし♪」



こいつｩｩｩｩ(怒)


少しは協調性ってものが無いのかしら((


ほんっと、今すぐこいつの口縫い付けてやりたい…てかまじ黙らないと股間蹴り上げるぞ((












………………ん？？？




そういや、私…………何か忘れてるような気が……

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