転校生ちゃんの秘密っ！2【あんスタ】

貴方side ページ16

『ただいまーー』





午後7時過ぎ。

なんか怖いくらいにすんなりと帰れたんだけど。

絶対追手とか追い掛けて来そうだと思ってたんだけど。

あ、もしかしてみんな、はっきり言って私のこと嫌いなのかな()
帰ってくれて良かったみたいなあれかな()



……



べ、別にいいけどね！！！
別にちょっと寂しい気がするとか思ってないからね！！！！てか泣いてないから！！！！！！



……泣いてないから！！！！！！(大事な事なので二回言いました)





『そうだ、私の友達はネットだけでいいんだ！！』


それでこそ私だ！！と、自分で自分を励ました。


『とりあえず新曲アップしないと……今日朝一で上げようと思ってたんだけど……そらるんのせいで……全く……』




ぶつぶつと文句を言いながら私は自室のドアを開「Aおかえりーーーーーっっっっっ！！！！！！！！！！！！！！！！」



『どぐふぅぁｯｯｯ』




私のお腹に、白いモフモフしたのが飛び込んできた。




『ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｯｯｯｯｯｯ』




狙ってるかってくらい見事に鳩尾にクリーンヒットしたよ……うぅぅ……痛い……




「えっ、え！？A大丈夫！？！？」


その慌てぶりを見るに、彼は自分がダメージを与えたことに気付いていないのだろうか(白目)


『まふ……いきなり全身タックルしてこないでっていつも言ってるよね……』




そう。こいつは、まふまふ。

言わずもがな、あの人気歌い手のまふまふだ。


うちのそらるんの相棒で、私の数少ないお友達でもある。



「全身タックルじゃないよ！Aが帰ってきたから抱きついたんだよ！！！！」


失礼しちゃうなー！と頬を膨らますまふ。



いや、どこの国の抱きつき方だよ()
どんだけ野蛮な国なんだよ()




ほんとこいつは……顔も声も良いのに、天然バカな所が玉に瑕(きず)だわ……




『あ、てかなんでまふがうちの部屋にいるの』



「そらるさんが急用で来れなくなったから代わりに来た！」




『……そらるんのやつ、まふを囮にして逃げたか』



「？？」



何の話？とまふは首を傾げる。

まあいい……そらるんの代わりにまふに愚痴ってやる((




『まふ！！！！今日は泊まりで、朝までゲームしまくるぞおおおおお！！！』


「わーーーいっっっ！！！！！」



無邪気な笑顔のまふ。
この後延々とAの愚痴を聞かされるなんて、この頃の彼はまだ知らなかった＿＿((

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