転校生ちゃんの秘密っ！2【あんスタ】

貴方side ページ13

タッタッタッ……



廊下に4つの足音が響く。



結局アドニスくんにおんぶされることになったはいいが、背が高くて正直怖い()


『あ、アドニスくん…重くない…？』


「心配するな、逆に軽すぎるくらいだ」



軽すぎることはないと思うのだが……まあ見た感じ力持ちそうだし、大丈夫かな…



「ちぇーっ、なんでアドニスくんはいいのに俺はダメなのー？」



むぅ、と頬を膨らませる薫さん。


『薫さんは下心がありそうなんで嫌です』


「なんかAちゃん、俺のイメージ悪くない？」


酷いなぁ、と言いながらもへらへら笑う。

そういうところが苦手なんです…((
ほんと、薫さんは何考えてんのかよく分からんわ……あと零さんも。

まあ、人それぞれ何かしらあるのは分かるから、軽くテリトリーに踏み込んだりはしませんけどね？？
自分がされて嫌なことはするなって、そらるお母さんによく言われてたから((


と、

「みんな、屋上が見えてきたぞ」


気付いたら、数メートル先に屋上の扉が見えていた。

全く…こんなに走ってやっと着くとか、ほんとこの学校広過ぎだと思う…



『あ、屋上の扉…ちょっと開いてる』


階段には、僅かに空いた隙間から夕日が差し込んでいた。

「開いてる、ということは…間に合ったようじゃのう」


よ、良かったああああ…！！！
ここまで来て閉まってたら、まじで無駄骨だったからな…


『さ、はやく行きましょう！！』


「お前…さっきまでグッタリしてたくせに…」


ワンコが呆れ顔でこちらを見てくる。

それを笑顔でスルーし、ドアノブに手をかける。


あんずちゃん…やっと会えるよ…！！！


期待に胸を膨らませ、私は扉を開けたのだった＿＿……

















そして私は、大切なことを忘れているのに気付かないのだった。

貴方side ※ちなみにあんずちゃんは急用で帰ってました※→←貴方side

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