40 ページ41
「あれ?A?」
「クリス。」
「うわ、すごい格好だね。」
「なんか無性にイライラしちゃって。」
椅子の背もたれに頭を乗せて真上を見上げる姿勢を取ってたらクリスが覗き込んで来た。
「いやぁビックリした。遠目から見ると殺人現場みたいだったよ。」
「あ、それいい、明日の演技に使えそう。」
ペトルーシュカの第3章、殺される場面はこの感じでいけるかもしれない。
「使えないでしょ、ペトルーシュカは背中から斬り殺されるんでしょ。どう見てもその姿勢、背中は無傷にしか見えないよ。」
「じゃあ却下。」
缶コーヒーを買ったクリスが隣に座って、
私は姿勢を直した。
「どうかしたの?ペトルーシュカ。」
「イライラが止まらない。」
「俺嫌な時に来ちゃったかもなぁ。」
「八つ当たりしないから安心してよ。」
ペットボトルの蓋を開けて私は水を飲んだ。
「もしかしなくても、ユーリのこと?」
「...正解。」
「で?ペトルーシュカはなんでロシアの妖精に腹立ててるの?」
まるで母親のような優しさで、クリスは質問してくれた。
「...ユリオに、っていうか、ユリオのことばかり考えてる自分にかなぁ。」
275人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき - キュンキュンしました///とっても面白いです!!!!!!! (2020年5月6日 11時) (レス) id: 1c1d4c066e (このIDを非表示/違反報告)
花子 - すごく面白いです!ただ、レーノチカという呼び方だけ気になります…>_<… 「〜チカ」という愛称は、子供を「〜ちゃん」と呼んでいる感じの意味だと聞いたので、コーチを子供扱いする愛称で呼んでいるのはちょっと違和感を感じます…。 (2018年2月20日 23時) (レス) id: 8b9fdfebe7 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 兎羽 兎さん» コメントありがとうございます^ ^どうしてもピチットくんの扱いがこうなってしまうんですよね(笑)じわじわきてるようでなによりです(笑) (2017年2月22日 0時) (レス) id: 2199f96b31 (このIDを非表示/違反報告)
兎羽 兎(プロフ) - すごく面白いです!特にピチットくんがじわじわきます(笑) (2017年2月13日 20時) (レス) id: cd60dd09c7 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - カイリさん» ありがとうございます(^ ^)はい、最後まで書き続けます!(笑)全然プレッシャーじゃないです!むしろありがとうございます^ ^ (2017年2月4日 20時) (レス) id: 2199f96b31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊織 | 作成日時:2017年2月3日 14時