検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:9,079 hit

34 ページ4

「っと、てつやは……」




ベンチに腰かけた私はずっとてつやを探していた。


まだ順番来ないのかな、てつやの顔見たいな、なんて気づけば乙女なことを考えている。




プルルルルルルル



何度目かの発車の合図。



ガタガタといいながら上へ上へと登っていくコースターを見ていると、一番後ろの一人が私のほうを向いて手を振っていた。


目を凝らせばそれはてつやだった。


私が気づいたのがわかったのか、てつやは手の振りを大きくする。



子どもみたいだ、なんて思いながら私も手を振り返す。



ジェットコースターも頂上に登り、前のほうのコースターの角度が変わる。



コースター全体が下り始め、速度が増していく。



それと同時に、キャーという楽しそうな声が響いてきた。


てつやも両手を上に挙げてすごく楽しそうな顔をしていた。



私も自然と笑顔になる。









その時だった。









「ぅぐっ!?」





誰かに後ろから私の口を布か何かで塞がれた。





必死に抵抗するが、男性なのかびくともしない。





「んー!んー!!」





誰かに助けを求めようと声を出すが布に吸収されてしまい届かない。



それに近くには人が通っていない。




きっと皆ジェットコースターのほうへいるのだろう。





じたばたしているうちに意識が遠のいてきて、私はふっ、という野太い声を最後に意識を手放した。

35→←33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らんご(プロフ) - りぃとさん» ありがとうございます!がんばります!! (2019年10月24日 20時) (レス) id: d9eb04b864 (このIDを非表示/違反報告)
りぃと - 受験勉強、受験。頑張ってください!! (¶'∀'¶) (2019年10月22日 14時) (レス) id: 97dbed4d9e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らんご | 作成日時:2019年9月12日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。