防弾の専属メイクは辛すぎる

37 ページ37

.



朝が早すぎてバスが出ていなかったので歩いて事務所に向かった


運動不足の私にはいい運動だった




『おはようございます。』




受付の近くで挨拶をして見るが
返事はない


ソヨンさんはまだ来ていないみたい



静かな廊下をそのまま進み

オンニ達のいるスタッフルームに向かう



キュキュっと自分の靴の音が静かな廊下に響く




扉の前に立つと


中からは楽しそうな笑い声がする


＿ふふ、オンニかな？




『おはようございます』



TM「あっ！おはよ…

どうしたの！？その顔？」



やっぱり聞かれた

凄い酷いよねこの顔



『あは、

緊張して眠れなかったんです。』



TM「隠してあげようか？」



『いえ、大丈夫です。』



TM「そっか…」



『ありがとうございます。』




その後はオンニと雑談をしながら
メイクバックを整理した


筆を洗ったり、

足りなくなっているものは
備品庫から補充したり忙しいかった



スタイリストさんも衣装を準備し終わると

手伝ってくれた



話しているうちにアイドルの話になり

自分の好きなグループを話した


みんな好みは違うのかな…

と思ったけど



みんな共通でプデュが好きだった



みんな推しはバラバラだけど

とても共感出来た




途中から何でかきたソヨンさんの



「そういえば今日WannaOneも一緒らしいよ」



と言うと一言で


私たちは籠から放たれた鳥のように

ギャーギャー喜んだ




mg「タミ準備終わった？」



TM「はい、終わりましたよ。

後は衣装を車に積むだけです」




mg「後はやっとくからこのチキン食え

朝食食べてないだろ？」




TM「うわ！ありがとうございます！」



SY「オッパ！私も食べていい？」



mg「お前はどこから来たんだ…

はぁー、仕方ない食ってもいいぞ」




ガッツポーズをするソヨンさん

そんなにチキン食べたかったんだ



マネージャーさんが部屋を出る時に


私がペコリと頭を下げると

マネージャーさんはニコりと笑ってくれた



口パクで

た・く・さ・ん・た・べ・ろ

と言っているようだった




やっぱりタミオンニもｽﾀｲﾘｽﾄさんもソヨンさんも
朝食食べてなかったのか…



いつもはしっかり食べるけど

今日は緊張して食べる気にならなかった



話しているうちに分かったことだけど



ソヨンさんもプデュが好きらしい


そして全員AB型らしい


どうやらこの4人は似ている






.

38→←36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す