38話。 ページ39
side猫谷
実家帰っても何も無い。
あ、姉貴の部屋……
また鍵かけないで、どっか行ったんだ。
どーでもよ。
天井、壁の至る所に盗撮したAの写真。
剥がすか…
猫谷｢姉貴って今日遅い？｣
リビングで歳に合わない化粧している母親に聞く。
｢知らな〜い。｣
聞いた俺が馬鹿だった。
この親、俺達に興味なんて無い。
手袋つけて、取ろう……
｢いっくら、弟だからってレディーの部屋に入っちゃダメよ。あと窃盗もダメ。｣
帰ってきやがった。
猫谷｢行き遅れババアがレディーとか。盗撮も犯罪だからな。クソババア。｣
鼻で笑って部屋を出る。
｢真紀！｣
自分の部屋に入る。
｢真紀だって似たような部屋じゃない。｣
天井から壁までAの写真。
猫谷｢は？俺は盗撮じゃないから。｣
ケータイと一眼レフのデータをPCに入れる。
猫谷｢はぁ…可愛い…｣
現像した写真を見て抑えられない欲を発散する。
猫谷｢…もうすぐ帰るからね。良い子で待っててね。｣
日が暮れる前に帰ろ。
夜は1人じゃ危ない。
A『ちわー！』
はっ！？
なんで！？
｢いらっしゃい！私のエンジェル!!｣
早く終わらなきゃ。
A『マキちゃーん？』
部屋のドアノブをガタガタしないで！
猫谷｢…何、家に来るなって言ったでしょ。｣
｢エンジェル!!早く私の部屋においでー！｣
A『わお。』
俺の汚い部分を見せたくないけど、姉貴に取られるのも嫌だ。
猫谷｢…A、帰ろ。｣
パシャパシャと写真を撮られてる…
A『マキちゃん！見て！可愛いでしょ？』
姉貴の趣味はコスプレ衣装を作る事。
うさ耳生えてるアリス？…やっべ、クソ可愛い…
A『えへへ〜♪』
｢エンジェル!!とっても可愛いよ!!こっち向いて！｣
うぜえ。
A『マキちゃん、似合ってる？』
うるうるの涙目と上目遣いは反則だって！
猫谷｢あー。こうやって顔隠したら可愛いわ。｣
A『あー…そうだよね……』
やっばい！
猫谷｢…似合ってるんじゃない？｣
片手抱っこして、涙を拭う。
A『ホント！？』
ああ…本当にもう可愛すぎる…
猫谷｢って事が一昨日あった。｣
新田｢良かったッスね。写真無いんすか？｣
ケータイのホーム画面を見せる。
猫谷｢可愛いっしょ？｣
新田(だから、今日はいつになくご機嫌なのか…田中さんが遅刻しても怒らなそう。)
今なら大抵の事は許せるわ。
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栖夜(プロフ) - 結構前からみていましたが、やっとアカウント作ってコメント出来るようになりました！！とても楽しく見させて頂いてます！！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！(*´ω｀*) (2019年6月17日 16時) (
レス) id: b2beda4449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年1月31日 22時
