【オリジナル】ほのぼのした本屋だと思ったら個性の塊しか居ませんでした。

19話。 ページ20

Noside

猫谷真紀という人物は極端な性格である。

猫谷｢何その変な顔…｣

A『ピクルス〜…』

猫谷(馬鹿可愛い。)

幼馴染である白銀Aにだけ愛情を注ぐ。

他の人たちには平等に対等に冷たい。

猫谷(俺が知ってる愛情を全てお前に注ぐ。)

また友人や働いてる職場の従業員以外の他人にはかなり冷たい。

告白した女の子は全てＯＫした上で冷たく接する。


―猫谷高校時代―

｢猫谷くん！好きです！付き合ってください!!｣

猫谷｢良いよ。けど、それ以上近づかないでね。｣

｢え……？これじゃあ手も繋げないよ…｣

猫谷｢する必要ある？｣

｢っ！？｣

このように冷たい。


―猫谷高校時代(Aの場合)―

A『今日はAが料理する!!』

猫谷｢危ないからやめとけ。｣

A『やーだ！するのー！』

猫谷｢俺の言うこと守れる人ー。｣

A『はーい！』

猫谷(バカ可愛い。天使。)


この頃から甘かった。


依存している。いやむしろ執着している。

A『トレー返却してくるね？』

猫谷｢おー。｣

そう言って服を掴む。

A『なんだろう。狐につままれるってこういう事かな。』

猫谷｢ちげーわ、ばーか。｣

トレー返却口近くには高校生ぐらいの男子が居る。

猫谷｢まだ座ってな。｣

A『うぇーい。』

誰かに取られないように

誰にも奪えないように

命懸けで愛情を注ぐ。

A『お客さん落ち着いてきたね。』

猫谷｢そろそろ出よっか。｣

A『うん。』

また遭遇した元カノ。

こういう時は面倒くさいと思う。


猫谷【この子に何かしたら持てる全てを使ってお前を沈める。】

と呟いたおかげか逃げていく。

A『マキちゃん、なんて言ったの？』

猫谷｢内緒。｣

お前は何も知らないままで俺の腕の中に収まってと常々思う。

A『ゲーセン!!!』

猫谷｢分かったからちょっと黙れ。｣

A『ゲーセン自体が五月蝿いのに理不尽！』

あっ！っと何かを見つけて走る。

猫谷｢なに？｣

A『マキちゃん取って〜。』

クレーンゲームをやりたいらしい。

猫谷｢んな金の無駄。｣

( ｰ̀ н ｰ́ )って顔する幼なじみ。

猫谷(可愛い…)

猫谷｢10回で取れなかったら諦めな。｣

A『やってくれるの！？』

花が咲いたように笑う。

A『こういうギャップにみんな落ちるのかな…？』

猫谷｢絶対違う。｣

猫谷(そもそもお前が例外。)

今日も今日とて猫谷真紀は甘やかす。

20話。→←18話。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す