12話 ページ13
sideA
オリバー「…お腹空いた。」
ノーマン「お母さんの課題終わったらお菓子作ってあげるから。」
エレン「えい!」
勢い溢れて薬草が飛び出した……
A『……何故?』
エレン「わかんない……」
ノーマン「エレンに繊細な魔法は無理だと思うよ。」
エレン「出来るしっ!」
ここでも兄妹喧嘩かぁ…
A『力み過ぎたんだろう。』
レイ「母さん。」
おっ。
A『出来たのか?』
瓶を貰う。
レイ「…どう…かな?」
A『お前も加減はまだ掴めないようだな。』
ノーマン「エレンは兎も角、」
エレン「ちょっと!!」
ノーマン「レイも?」
エレン「ママ!ノーマンがっ!」
ノーマン「エレン、うるさい。」
涙目で訴える娘。
A『1種の愛のムチだよ。』
背中を擦る。
レイ「…どこがダメかな?」
A『うーん。どこだろうな。』
レイ「母さん!」
A『自分で課題を見つけるのが高等部の勉強だ。」
レイ「お母さん!!」
服の裾をブンブン振るな。
A『さーてや。』
レイ「母さん!!」
仕方ない…
A『レイ、私は何を作れと言ったかな。』
レイ「睡眠薬。」
A『この睡眠薬は安眠になる為の薬だ。』
コクリと頷く。
A『魔力を良い塩梅にしないと、催眠ではなく最早気絶したように突発的な睡眠薬になる。』
危ない。
A『私達、魔法使いは人々の暮らしを豊かにする薬などの開発だ。危険な薬は作ってはいけない。』
しゅんとしてしまった。
A『魔力の調整がお前の課題だ。』
泣きそうな……
「こんにちは〜!」
郵便か。
A『ご苦労さま。』
「サインをお願いします!」
ペンでサインをして荷物を受け取る。
A『じゃあな。』
デーモン「研究ばっかしないでよ〜!」
これが私の仕事だよ。
レイ「…お母さん…」
完璧主義なる故、失敗すると不安定だな…
教会の鐘が鳴るなる。
A『おやつの時間だ。』
イアン「やった!」
A『レイ、休憩は休憩だ。おいで。』
静かに私の隣に座る。
デーモン「ノーマンも料理上手になったね〜。」
ノーマン「お母さんとお父さんに教わったからね。」
私、菓子と薬以外は作れないぞ。
A『エレンとザラも1つくらい得意料理を持っていた方が良いぞ。』
エレン「えー…」
ノーマン「ダークマターは食べたくないよね。」
妹をからかい過ぎだ。
レイ「腹下す。」
エレン「レイまで!」
教えようか…
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作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年3月6日 3時