嘘を嫌う嘘つきたちは 2 (ページ26)

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「データももらってきたので好きなだけ見てください」

これ以上ない立派な証拠に息を飲む。

流石に観念したのか谷口さんが下を向く。

そして、それまで沈黙を貫き通していた智くんが前に進み出た。

「あなたたちがやったんですよね…？」

「…はい」

いつもより低い智くんの声に谷口さんも頷かざるを得ない。

「謝ってください。翔くんと、相葉ちゃんと、にのに。にののファンなんですよね？ならどうして、にのが悲しむようなことしたんですか。にののこと好きなら、にのが大切に思っている人を傷付けることしないでください。どれだけこの3人が苦しんできたか、分かりますか？」

「す…すみませんでした…」

深々と頭を下げる谷口さん。

一方磯川さんは心ここにあらずといった様子で空を見つめている。

「谷口さん、さっき俺に言ったこと覚えてますか？嵐のリーダーならメンバーのやったことに責任取れって言いましたよね？なら、あなたも自分のやったことの責任は自分で取ってください。どんな形で責任を取ってくれるのか、楽しみにしています」

頷いた谷口さんを確認すると、放心状態の磯川さんを一瞥して智くんは部屋を出ていった。