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そして、なんの思い出もなく迎えた、
高校生活、最後の日。
この制服を着るのも最後か、と、
ぼんやりと考えながら最後のホームルームを受ける
胸元についた小さな作り物の花が、妙に輝いて見えた
式も、あれよあれよという間に進んでいって、
隣で泣く同級生にたまに声をかけながら、終わりに近づく
「一同、礼」
最後に全員で頭を下げて、
私の高校生活が、終わった。
式が終わって、昇降口の辺りで話に花を咲かせるクラスメートたち
笑ったり泣いたり、みんな忙しそうだ。
「A〜〜！！」
結局3年間クラスが一緒だった仲良し組の1人の女の子が、駆け寄ってくる
「3年間ありがとう！楽しかったよ！！」
キラキラとした笑顔で素直にそういうその子を、羨ましいと思った
「私こそ！3年間同じクラスになれて嬉しかったよ、本当にありがとう」
「いやーんAにそんなこと言われて照れちゃう」
「なに、その反応笑」
思わず笑顔になった
「卒業しても会ってくれちゃったり……？？？」
「するよ、当たり前でしょ？」
「A大好きー！！」
抱きついてきたその子の頭を撫でる
「また連絡するねー！！」
「わかった。元気でね」
校門の前で別れた私とその子
私も帰ろう、そう思って校門に背を向けようとした時、
「……あの！」
声をかけられた
そっちを見ると、そこには見た感じ2年生の男の子
「ん？どうしたの？」
「……っと、突然すみません！！あの、俺、実は先輩に言いたいことがあって、」
その目の光を見る
ああ、やっぱりそうか。なんて、
最低な女だよね、私。
だからさ、
「俺、先輩のことずっと前から、」
「だめだよ」
「……っえ？」
私、最低だから、
「だめだよ。もっと自分の想いを大切にして」
こんな私に、好意なんて向けちゃだめだよ。
″もっと自分の想いを大切にして″
そんなの、私が1番できてないのに。
やっぱり私は、最低だ。
泣いてしまいそうなその子に私は最後に笑いかける
「……幸せに、なってね」
すぐに背を向けて歩き出したから、その子がどんな表情だったかはわからないけど、
高校を卒業した私は、
1つ、大人へと、
そして新たな出会いへと、
近づいた。
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zzz(プロフ) - ここまでイッキ見してしまいました。廉先輩の様な厳しくも温かい優しさに触れあえて主人公ちゃんは幸せだよね…。どうか、みんなにとって最高な結末が待っています様に。 (2020年10月14日 19時) (
レス) id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
バカさん(プロフ) - 詩愛さん» 待つだけで涙出てきます (2019年12月23日 21時) (レス) id: dcf79e1d34 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - バカさんさん» ありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです…まだまだ泣ける展開がありそうですが、最後までよろしくお願いします^^！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - みるちゃ。さん» いつもありがとうございます！好きだと言っていただけて本当に嬉しいです…これからも素敵なストーリーをお届けしますので、最後までよろしくお願いします^^ (2019年12月23日 21時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年11月18日 19時
