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海人くんはそのままずんずんと部屋に入ってきて、
私と紫耀の肩を反対側に押して離れさせた
「2人とも、そこ正座！！」
「え？なんで？」
「正座しろって！！」
ちょっとよくわからないけど、海人くんがめちゃくちゃに焦っているので、しょうがなく紫耀と正座した
「やばいよ、それはまじでやばい」
立ったままの海人くんの目がうるうると、私たちを交互に見下ろす
……なんだ？
「……ねえ君たちわかってる？」
ポカンとした顔の私たちを、信じられないといった顔で見つめる海人くん
「いとこだよ…？だめだよそんな、そんな…」
海人くんの唇が震える
「キスなんてしたら！！だめだから！！」
ん？キス？
思わず紫耀と顔を見合わせた
あれ、なんかこれ勘違いされてるかも。
「俺廊下からずっとみてたから。2人のことびっくりさせちゃおうと思って隠れてたの」
「ちょっと待て海人」
「そしたら、そしたらいきなりっ…」
「海人くん違うって」
海人くんのうるうるは止まらない
「たしかにお似合いだけどほんとにそうだったんなら早く言えよ！」
なんでちょっと怒ってるの…
「待てって海人！俺たちそんなんじゃないよ？」
「そうだよ、今コントローラー壊れて2人で見てただけ！」
あの至近距離には、さすがにドキッとしたけど。
海人くんが目をぱちくりさせる
「……それほんと？」
「お前俺たちの会話聞こえてた？」
「ううん、声ちっちゃくて…」
紫耀が海人くんが入ってきたドアを見る
「あ〜あの角度からだと、そういう風にも見えるかも…」
海人くんの表情が、だんだんと落ち着いてきた
「え、てことはさ、俺の勘違い…？」
やっと状況の飲み込めた海人くんが私に聞く
「そうだよ、私たち恋仲じゃないもん」
紫耀も笑いながら頷く
「……う〜わまじか〜〜！！」
海人くんはへなへなと座り込んで床に大の字に転がった
そんな姿に、顔を見合わせて笑う私と紫耀
「なんだよ〜俺まじでビビったんだけど！」
海人くんが寝転んだまま、私の目をじとりと見つめた
「Aちゃんとられちゃった〜、って」
その目がギラギラしてる
高鳴る胸の鼓動をごまかして声をかけた
「……ほんと可愛いね」
「……いや、かわいくないから」
君が小さく呟いて、視線を落としたことに
私は気がつけなかった。
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しちみ(プロフ) - 詩愛さん» お返事ありがとうございました(^^)自分自身もコメントの内容を忘れてまして（汗）この時は今後の展開を知らなかったとはいえ呑気なコメントだなぁと（笑）自分自身がいかに楽しみに続きを待っていたか思い知らされました。もちろん、新作も楽しみに待ってます(^^) (2020年2月16日 20時) (
レス) id: 29142387b3 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 詩愛さん» わあ！ほんとですか！！楽しみにしてます^ ^ (2020年2月15日 20時) (レス) id: 61704da698 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 蜜柑さん» こんにちは！ありがとうございます！実はここだけの話ですが、今のターコイズブルーさんのお話のあとは深紅さんのお話を書く予定です！楽しみにしていてくださいね^^ (2020年2月15日 15時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - しちみさん» こんにちは！コメントに気がつかずとっても遅れてしまいました…すみません！！！夏が意外といい季節だなぁと思っていただけたらとてもうれしいです^^ 読んでいただきありがとうございました！！本当に遅れてすみませんでした！ (2020年2月15日 15時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - めっちゃいいお話でキュンキュンします！できれば今度紫耀くんでもお話書いて頂きたいです(^^)/ (2020年2月13日 22時) (レス) id: 61704da698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年7月11日 9時
