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家に着いて、布団に飛び込む
ひとりついたため息が、シーツに滲んでいく
今日、岸さんと話せなかった。
それでいいと思っていたはずだったのに、
最後に一瞬だけ見えたあなたの姿に、
どうしようもないくらい、胸が苦しくなる
その時、永瀬さんからメッセージが届いた
「今日もありがとね。また新しいの作るから食べに来てー」
ケータイの画面に踊るその文章は、
岸さんのみたいに、飾り気が少しもないけど、
岸さんのよりも、心がこもって見えてしまった。
『ありがとうございます、また行きますね』
「こちらこそ、俺も頑張るわー」
岸さんとするよりも、かなり気軽なやりとり
あなたともこんなふうに会話できればいいのに、って、
ここまで来ても私は、あなたのことばかり。
するとその時、また震えたケータイ。
画面の上から現れた通知欄に、
岸さんの、名前。
途端に心臓がどくどく波打って、
私はこの想いの強さをまた、思い知る
震える指で開いたあなたのメッセージ
それにゆっくりと、視線を滑らせた
「今日もおつかれー！！」
「さっき廉となんか話してた？」
珍しく送られてきたあなたからのメッセージは、
あまり、意図がわからない。
何を今更、そんなこと気にしてるんだろう。
『おつかれさまです』
『話してました』
自分でも驚くくらい、まっさらな返信
飾ることも、愛想良くすることも、
何もかも、意味がないと思い始めていた。
でももしかしたら岸さん、永瀬さんに嫉妬、したのかな。
一瞬、そんな夢みたいな想像をして、
最後に交わった視線を思い出して、
淡く期待をした、
直後、
「だよね！！」
「なんかふたり話してんの珍しくて嬉しかった！！」
なんて、
あなたは何も、わかってない。
そうじゃない、そうじゃないよ。
少しだけ浮かれた自分が、恥ずかしい
岸さんが、そんな風になるわけないのに
「また来てよ！！」
「廉ともいいけど、今度は俺とも話そう！！」
後から送られてきたそんな文章も、
少し前ならもう、すごく幸せになったはずなのに、
そんな感情すら、
どこかに忘れてきてしまったみたいだった。
あなたをもう、純粋に見つめられなかった。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます。いろいろな見方をしてくださっていて本当に嬉しいです…！恋っていいですよね、本当に。最終章も何卒よろしくお願いいたします♡ (2022年6月12日 14時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 詩愛さん、こんにちは。第３章完結、お疲れさまでした。廉くんの一心な思いを受け入れてほしい！と思いつつ、岸君への感情をもち続ける主人公ちゃんの一途さにも心打たれたりして。恋する気持ちって甘酸っぱくてやっぱりいいな。最終章も楽しみにしてます。 (2022年6月5日 16時) (レス) @page50 id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
伶奈(プロフ) - 詩愛さん» もちろん読まさせてもらいます！💕最後まで岸さんと主人公ちゃんの恋を見届けます♡ (2022年6月3日 17時) (レス) id: 7a01d9d841 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 伶奈さん» コメントありがとうございます！いつも楽しみにしていてくださっているみたいで本当に嬉しいです…！最終章、公開いたしましたので是非読みにいらしてください♡ (2022年6月3日 13時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
伶奈(プロフ) - このお話めっちゃ好きで続きが毎回気になるところで切られてて早く見たいってずっと思ってます！！次が最終章なのがちょっと寂しいですが最後まで岸さんと主人公ちゃんの恋を全力で応援したいと思います💕 (2022年5月26日 0時) (レス) @page50 id: 7a01d9d841 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2022年4月13日 19時
