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「Aさ〜ん」
「こんにちは、廉さん」
ふたりで毎日会うようになってから数日後
私の父親が帰ってから、廉さんがまた、来てくれた
「ちょうど今、父が帰ったところです」
「お、俺タイミング良かった」
「ですね」
今日もカラリと晴れた空
私たちはいつものように肩を並べて、廊下に出る
「さっきちょっと中庭出たんやけど、今日まーじで暑いっすよ。」
「え、ほんとですか」
「おん、だからロビーまで散歩しましょ、今日は」
「中は涼しいですもんね、わかりました」
となりに並んだ廉さんとの、身長差が心地いい
少し見上げる位置にある彼の横顔は、
今日もいつものように、すっきりとして見えた
「ここの階段めっちゃ急っすよね。気をつけてくださいね」
「、はい」
階段を降りる時、さりげなく私に気を遣って振り返る廉さんに、
またちょっとだけ。胸の奥が苦しくなった
・
「うわ、なんやろ。今日めっちゃ人少ない」
「あ、たしかに」
ふたりでやってきたロビーは、今日はとても閑散としている
廉さんは少し嬉しそうに、いそいそと大きなテレビの前に移動し、
私を振り返った
「1番いい席空いとる、座りましょー」
「ふふ、はい」
明るい声に思わず微笑みながら、となりに腰を下ろす
テレビを見る前にふと、
引き寄せられるように、私たちの視線が重なった。
すると次の瞬間、
「廉、さん？」
「………あ、ヤバい、これ、」
苦しげに顔を歪めた、すぐとなりの彼
そしてそのままズルズルと体の力が抜けるかのように、
彼は椅子から、崩れ落ちて行ってしまう
「、廉さん？どうしたんですか、廉さん！」
そのままパタリと床に倒れた彼に慌てて近付き、肩を揺すってみるけど、
彼は頭を押さえ、苦しそうに目をぎゅっと閉じたままだった
「どうしよ、誰か、誰かいませんか、」
目の前で倒れている廉さん
人の少ないロビーを見回して声をあげると、
ちょうど通りかかった看護師が、こちらに慌ててやっってきた
「どうされましたかー？永瀬さん？聞こえますか？」
「廉さんが、急に倒れちゃって、私、」
「Aさん、落ち着いてくださいね。今先生を呼ぶので。永瀬さん？体起こしますよー？」
あれよあれよという間に、看護師さんが対応し始める
そのうち、何人か医者と看護師がやってきて、
廉さんはあっという間に、運ばれて行ってしまった。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» こんばんは！お久しぶりです！また読んでいただけて嬉しいですありがとうございます^^ 少しずつですがお話をまだまだ書いていますので、楽しんでいただけたら幸いです。こちらこそいつもありがとうございます！ (2021年10月30日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
zzz(プロフ) - 詩愛さん、こんばんは。大変ご無沙汰しておりましたが、詩愛さんの作品の香りを嗅ぎ付けてやって来てしまいました( ￣▽￣)まずは第一章お疲れさまでした。これから先の展開もドキドキさせていただきますね。いつもありがとう。 (2021年10月29日 19時) (レス) @page50 id: f02299600f (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ひだかくんさん» いつもありがとうございます！いろいろ気になることがたくさんありますよね……ぜひ今後の展開にも期待してくださいね。ありがとうございます、無理せず更新いたします！ (2021年8月4日 23時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
ひだかくん(プロフ) - 高評価が一回しか押せないのがすごく悔しいです(ToT)廉君と主人公ちゃんがこれからどうなっていくのかなとか、きちんと思い出せるのかなとかめっちゃ気になります笑 作者さんも無理のないようにしてくださいね！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: 10f3d7dc91 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - ミツキさん» ありがとうございます！まだまだ先は長いので、今後もどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年7月26日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2021年7月24日 16時
