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廉くんはそれから、普段より口数が少なくなっていく
私はその原因が、新しいクラスにあるんじゃないかと思っていた
「おはよう、廉くん」
「おはよ」
その日の朝も、君と待ち合わせた駅の改札
ふたりで歩幅をそろえて歩きながらも、
まだ寂しそうな顔をしている君に、思い切ってこんなことを聞いてみることにした
「廉くんの新しいクラスはどう？」
「……どう、って？」
「馴染めてるかな、って。」
去年のクラスでも、最初はちょっぴり浮き気味だった君
口数の少ない君を、本当はちょっと心配してた。
「まあなんとか、馴染めてるんちゃうかな。」
「そっか、よかった。岸くんもいるし、心強いね」
「優太、休み時間とかめちゃうるさいのよ」
「それは去年からずっとそうでしょ？」
岸くん、相変わらず元気キャラなんだ。
なんだか安心したその時、
「………Aは？」
君から、そんな風に何かを聞き返される
「何が？」
「新しいクラス。馴染めてるん？」
「あ、クラスね」
それ以外に何があんねん。って、少しばかり毒舌な君を可愛いと思うのは、私だけかな
「私はいつものグループの子たちに仲良くしてもらってるよ」
すると突然訪れた沈黙
君が、ため息をついた
「………いつものグループのやつら、って。全員男やん、Aのクラスにいんの」
「え、あ、うん。そうだけど」
肯定した私に、君は嫌そうな顔をする
その時、何かが掴めた
「廉くん、もしかしてちょっと気にしてる？」
「は？」
「私の周り男の子ばっかりで、ちょっと嫌なんでしょ」
ゆらりと揺れるその綺麗な瞳。間違っていなさそうな私の推測。
「別に、気にしとらんって、」
ふいっと顔を背ける君が、ますます愛おしくて
「廉くん以外を好きになることなんてないから、安心してね。」
君にしか聞こえないように、小さな声でささやいた
「……アホなん？こんな朝から、」
「嬉しかったくせに。」
「はー、なんやねんマジで」
だけど君は、やっぱり嬉しそう
その様子に、私までなんだか嬉しくなっていると、
「………わかっとるんやったら、あんま嫉妬させんな。」
「他の男とおるとこ、見たくないんやけど。」
突然呟かれた君の言葉
君が不機嫌だった理由は、これだった。
「ふふ、わかった。気をつけるね」
愛おしくて思わず、笑ってしまった。
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詩愛(プロフ) - みあさん» 遅くなってしまってすみません…！ぜひ続きもお楽しみに！！ (2020年10月8日 21時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - テスト終わり久々にこの作品に戻ってきたら、つい泣いてしまいました笑 今後の展開が楽しみです！ (2020年9月5日 0時) (レス) id: 985d7c4caa (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 駿さん» お読み頂きありがとうございます！今後どうなるのかぜひ楽しみにしていてください！更新頑張ります^^ (2020年9月1日 15時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - 廉くん全然来ないし今までも冷たいから「ばか！！」って言いながら見てました！！！（やめとけ）ハッピーエンド願ってます(TT) (2020年8月31日 23時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - はなさん» 読んでくださってありがとうございます！嬉しいです……どうぞ今後の展開も楽しみにお待ちくださいね！楽しんでいただけるように頑張ります^^ よろしくお願いいたします！ (2020年8月31日 11時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年8月16日 13時
