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そのあともずっと、なんだか感じる視線
だけど私は、もう限界だったから。
思わせぶりな行動をする君に、もうこれ以上、
振り回されたく、なくて。
必死に、その視線に気がつかないフリをして、
たまに聞こえてくる廉の声に、小さく返事をしていた
「じゃあそろそろ出るよ〜〜」
「は〜〜い」
やっと最後の曲が終わった頃には、外も暗くなっていて、
そしてもう誰も、私たちのことを気にしていなくて。
「いや〜たんのしかった〜！」
「先輩、すっごい気持ちよさそうに歌ってましたね笑」
「あれ、はなみちゃんにバレてる？！」
「ばればれでしたよ〜笑」
みんなでわいわいと店の外に出て、歩き始める
まるで私たちふたりだけ他人みたいに、みんなの少し後ろを歩いていた
「平野、歌うまかったな〜〜」
「いや〜恐縮です」
「でも紫耀、ほんとに上手だった！カラオケ好き？」
「ん〜、まあまあ好き？かな？」
また目の前で広がる、はなみちゃんと紫耀くんの世界。
来るんじゃなかったな、やっぱり。
君の好きな子、あの子だもんね。
私のこと気にかけてたのは、
“1番の仲良し”、だからだよね。
「………もうほんまに、見てられんわ、」
視界がまたぼやけそうになった時、となりの廉がそう呟いて、
私の肩を、そっと抱き寄せた。
それに反応もできないくらいに、今は余裕がない私
廉はそれ以上何も言わずに、
ただ私に寄り添って、歩くだけ。
誰も、私たちを、
振り返らなかった。
駅に着いて、やっと廉は私から体を離す
先輩や紫耀くんたちが楽しそうに話している、その少し離れたところで、
私は廉と、向き合った。
「廉、ありがとう、今日」
「いや、なんかお節介やったかな、ごめんな」
謝ることなんて、何もないよ。
「廉にはいつも、助けてもらってばっかだね」
「んー、どうやろな。そう思ってもらえてるんなら、ありがたいことではあるけど」
「………いつも、ありがとう。」
心を込めて、まっすぐに見つめて、
伝えた、言葉。
その時、廉が困ったように少し笑って、
そんな彼の表情が、ちょっと可愛かった。
「……じゃあ、またね」
「……気をつけてな」
私を見送る彼
私たちの関係が、少しずつ、変わり始める。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
