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「…………どうする？この後」
廉はさっきまで抱きしめていた私を、
ぎこちなく、開放する
このまま、逃げちゃいたいな。
一瞬そう思ったけど、先輩たちにも迷惑がかかるし何より、荷物がまだあの部屋にある
「………戻る」
「………戻って、大丈夫なん？」
「うん、多分、」
だって廉が、いてくれるんでしょ？
そんなこと、言えなかったけど。
「………じゃあ、行こか。」
「うん、ありがとね」
まだ心配そうに、だけどこくりと頷いた彼と一緒に、
私は君の元へと、戻ることにした
「Aちゃん、大丈夫？どうしたのさっき」
部屋に戻った瞬間、質問攻めにあう私
だけどそんな私を、
「なんか急に気分悪くなったみたいなんで。ちょっとほっといてあげてもらえます？」
廉は優しい口調で、それでいて強く、守ってくれた
「あ、そうなのか、ごめんごめん」
「ここ座りな〜〜飲み物いる？」
「大丈夫です、」
廉にくっついて、部屋の奥の席に腰を下ろすと、
はなみちゃんと紫耀くんがやってくる
「Aちゃん、大丈夫？」
「大丈夫やから。ほっといたって」
はなみちゃんの言葉に、廉は困ったように笑って
「紫耀も。心配いらんから」
何か言いたげな君のことも、近づけようとしなかった
しばらくして、誰かの入れた歌が、始まる
部屋の隅にいる私たちを気遣って、やっと誰も近くに来なくなった
廉の横、席に深く腰を沈めたまま、
となりにいてくれるその存在の大切さに、またしても気がつく
その時、ポケットに入れていたケータイが震えて、
誰からだろう、と取り出してみると
「大丈夫？心配」
平野紫耀、と表示された画面に、そんなメッセージ。
思わず部屋の反対側、はなみちゃんのとなりの君をちらりと見ると、
その目は私を、しっかりと見据えていて、
思わず心臓が、飛び跳ねる
急いでそらした視線
わからないよ。私。
やめて、もうそんな、勘違いさせるようなこと。
返事をせずにケータイをポケットに戻して、もっとクッションに体の重みをかける
「だいじょぶかー」
そこで廉が、私の顔を覗き込む
「うん、大丈夫」
返事をすれば、ふっと上がる彼の口角
そんな私たちの様子を、
紫耀くんはまだ、見ていたと思う。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
