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「え？」
はなみちゃんは、驚いたように目を見開く
「Aちゃん、どうしたの？急に」
「………紫耀くんとはなみちゃん仲良しだし、なんとなく、気になって」
「………ん〜そっか」
はなみちゃんの声は、小さかった
彼女の答えによっては、私がつらくなることもあるかもしれない
正直怖かった。でも、
知っておきたい。そう思ったんだ。
「紫耀の、こと………」
はなみちゃんは、窓の外に流れる景色を見て、
ゆっくりと、呟く
彼女の言葉を待つ私には、
その時間が、恐ろしく長く感じられた
はなみちゃん、あなたは、
紫耀くんのことが、好きですか？
少し考えたあと、突然彼女は、
困ったような笑顔を、私に向けた
「う〜ん、どうだろう。自分の気持ち、よくわかんないかも」
そのピンク色の唇が、ゆっくりとそんな言葉を紡いで、
私の心に、また暗い影を作る。
“好き”、そう言われたわけじゃない
だけど、“好きじゃない”、
そう言われたわけでもなくて。
”わからない“ということは、少なからず紫耀くんのことを意識しているはずだ
つまり、もしかしたら、紫耀くんの恋は実るかもしれない
突然見えてしまったそんな可能性
頭の中が、真っ白になった
「難しいよね、こういう気持ちって」
はなみちゃんはそう言って私に笑いかける
彼女の言う“こういう気持ち”、それって、
恋、なのかな。
だとしたら私には、もう可能性なんてないじゃないか。
思わずため息をつきそうになったその時、
はなみちゃんが私に、こんな質問をした
「Aちゃんは？この前廉くんと出かけてたって紫耀から聞いたよ」
「Aちゃんは、廉くんと付き合ってるの？」
見つめたその子の瞳の奥
感情を読み取るのが、難しかった。
だけど紫耀くんが、私のいないところで私の話をしてくれていた、という
その事実だけでも嬉しい私は、重症なのかもしれない。
「………付き合ってないよ、永瀬くんとは。」
そう言葉にした瞬間、
永瀬くんの真剣な眼差しを、思い出した
「そうなんだ？」
「うん、」
はなみちゃんは、ふ〜んと小さくうなって
外の景色をもう一度見る
その横顔は、やっぱり可愛かった。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
