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いつも、私を見ていてくれた永瀬くん
その瞳には、紫耀くんがはなみちゃんを映すように、
私しか、映っていなくて。
まっすぐに。まっすぐに私を刺すその視線が、
ひたすらに、はなみちゃんを見つめ続ける紫耀くんの姿と重なった
なぜかその瞳に見つめられて、泣きそうになる
だけど、
だけど私は、
「…………永瀬くん、」
「………私は、紫耀くんが、好きなの」
まっすぐに見つめ返したその瞳
永瀬くんは、すん、と鼻をすする
「…………わかっとんねん、そんなこと、」
ふらりと、視線をそらされた
だけど、永瀬くんのことも、大切に思ってるんだよ。
そんな気持ちを伝えたくて、
「でも嬉しいよ、ありがとう、」
そう言えば、苦しそうに歪むその表情
永瀬くんは、これで最後、とでも言うかのように、
「…………逃げ道でも、ええから、」
「しんどくなったら逃げる、そんな相手でもええから、」
すがるように、そんなことを言い出すんだ。
潤んだままの綺麗なその瞳に、
彼の言葉に込められた想いに、
こんなに好きでいてくれるのか、と、
私の方まで、また泣きそうになってしまう。
だけど私は、
悪あがきしたい
最後に砕けるまで、頑張ってみたいから。
「…………考えて、おくね。」
そんな遠回しな言い方で、
彼の想いをすり抜けることしか、できなかった。
「…………そか、わかった、」
永瀬くん、
本当にいつも、ありがとう。
それから、ごめんね。
「………じゃ、紫耀たちと合流する？」
瞬きを数回して、永瀬くんはそう言う
「うん、しよっか、」
「今連絡するわ、待ってな」
ケータイを取り出した彼は、もう一度鼻をすすって、
すぐに紫耀くんに、電話をかけた
「もしもし？俺やけど、今どこらへんおんの？え？」
その横顔がいつかの紫耀くんのように、綺麗で。
私たちは全員、
恋を、しているんだ。
ふと、そんなことを考えた
それぞれの想いを秘めながら、
私たちは、交差する。
「おっけー、今行く」
永瀬くんが電話を終えて、私を振り向いた
「行こか、紫耀たちんとこ」
頷いた私
花火が、そろそろ始まる。
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詩愛(プロフ) - zzzさん» いつもありがとうございます！ドキドキしてくださっていますか、よかったですT_T 続きもぜひ読みにいらしてくださいね！お待ちしております^^ (2020年5月29日 20時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - kaiさん» いつもありがとうございます！日課だなんて嬉しいです……精一杯頑張って書きますね！続きもぜひ読みにいらしてください！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございますT_T 引き続き皆さんのコメントを糧に頑張ります！ぜひ続きも読みにいらしてくださいね！よろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夜木さん» いつもありがとうございます！嬉しいです……これからも精一杯頑張りますので、続きもぜひ読みにいらしてくださいね！またよろしくお願いいたします^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - まいさん» 毎日おつかれさまですT_T 少しでもお仕事の疲れがとれるように、私も頑張って更新しますね！続きもぜひ読みにいらしてください！よろしくお願いいたします！^^ (2020年5月29日 20時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年5月4日 19時
