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あの、高校2年の春。
私は神宮寺くんと、初めて同じクラスになった。
高校生活の中で1番楽しいってみんなが言う、2年生という学年
私はうきうきしながらその初日の朝、学校の門をくぐる
去年に引き続き、楽しいクラスだといいな。
学校に着いて、クラス一覧を受け取ると、教室に向かった
「Aちゃん、また同じクラス！おはよう！」
「あ、おはよう！」
途中の廊下で、去年も同じクラスだった友達と合流した
「今日、何するんだろうね、ホームルーム」
「多分、委員会決め？とかかな」
その友達からの質問に答える
すると、
「あ、ねえ。私Aちゃんは学級委員やったらいいと思う」
そんなことを、言われた。
「え、学級委員？」
「そう！去年ずっと見ててしっかりしてるなって思ってたの！」
「いやぁ……そうかな、」
「うんそう思う！私推薦しちゃう！」
この時は、まさか推薦だけで学級委員になることはないと思っていた
だけど、
「じゃあ、女子の学級委員はAさんで」
先生の声
パラパラと拍手が起きて、黒板に書かれていく私の名前
どうしよう、本当に推薦だけでなってしまった。
私を推薦した彼女は、とっても嬉しそうに手を振ってくる
私に、できるのかな。
「それじゃ、次は男子！推薦もいいわよ」
先生がそう言うと、ざわつく男子たち
そんな中、1人の男子が手を挙げる
「あのー、俺、神宮寺がいいと思います」
「は？」
どうやらその神宮寺というらしい人が、心底びっくりした顔でその男子を振り返った
「神宮寺くんいいかも」
「普通にアリだよな」
そんなささやき声が、たくさん聞こえる
人望のある人なんだ、きっと。
「どう？神宮寺くん？」
先生が神宮寺くんの方を見た
「私も、あなたは適任だと思うけど」
この人、先生にも認められてる。
「えー……俺すか、」
しばらく考えて、教室を見回す神宮寺くん
私と、一瞬目が合った。
「………まあ…じゃあ、やります」
「ありがとう」
先生が微笑んで、黒板の私の名前の横に、
″神宮寺勇太″
この先の私にとって、大切な宝物となるその名前を、
力強く、書いていく。
「2人とも、よろしくね」
拍手を浴びながら、
私は君の横顔を、
こっそりと眺めた。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
