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高校の集まりが終わった後、
また中学の子たちの同窓会に行けるほどの体力が残っていなくて、
私はまっすぐ家に帰った。
家に着いて、綺麗だけど重い振り袖から解放される
ふと一息ついて、振り袖の柄をなぞった
「………蒼い花、か、」
まさかもう一度、会うなんてね。
ケータイを開いてみれば、友達リストの中に、間違いなく君のプロフィールが載っていた
だからといって、自分から連絡する勇気は、なかったけど。
数日後、成人の日の高揚した気分が終わらないうちに、神宮寺くんから連絡があった
「ご飯食べに行こうよ」
断る理由もないから、行くことにして、
約束の日、私は指定されたお店の前に着く
そこにはもうすでに神宮寺くんが来ていて、
私を見つけると手を振ってくれた
「ごめん、待たせちゃった？」
「ん？あ、気にしないで。俺が早く着きすぎただけだから」
そんなところも、スマートだったよね。
「入ろっか」
「うん、」
なんとなく、今日の君は元気が無さそうだったけど、
私は君の後ろについて、お店に入った
メニューに目を通して、それぞれ好きなものを頼む
注文のあと、君が私をまっすぐに見つめた
「……さてと。Aの近況、教えてよ」
「え、近況？」
「そう。今は？大学生？」
「うん、大学行ってるよ」
「結局、文系にしたんだっけ？」
「うん、日本文学、かな」
「だよね？俺の記憶、間違ってなかった」
よかった〜、と明るく笑う神宮寺くん
「大学、楽しい？」
「楽しいよ」
「そっか、よかった」
あたりさわりのない会話を進めていく君に、また疑問がわく
神宮寺くんは、今何をしているの？
「実家から通ってるんだ？」
「うん、近かったから」
「近いの、いいな。一人暮らしって、大変そうだよね」
自分の話をしない君に、どうしても聴きたくなって、
「………神宮寺くんは？最近は何してるの？」
つい、質問をしてしまうと、
「………ねえいつから俺のこと、勇太って呼ばなくなったっけ、」
寂しそうに笑いながら、君はそんなことを呟いた
だって、
「………私たち、もう付き合ってないし、」
ぽつりと呟いた私の言葉に、君は目線を落とした
「………それもそうだね、」
そんな悲しい顔、しないでよ。
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詩愛(プロフ) - _to_shoさん» いつもありがとうございます！切なく共感していただけて本当に嬉しいです^^ 続きもお楽しみに！ (2020年2月15日 15時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 選ばなかった未来が、少し気になるの、、、切ないです泣。共感100パーセントです泣 (2020年2月9日 2時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 楽しんでいただけて何よりです！がんばって更新してまいりますのでよろしくお願いします！！ (2020年1月31日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
_to_sho(プロフ) - 俺にちょっと時間ちょうだい、のとこでキュンキュンマックスです！！長いお話逆にありがとうございます！！ずっとドキドキできるとか最高です！よろしくお願いします！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 92c3943f3d (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - _to_shoさん» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年1月27日 19時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年1月13日 13時
